2023年5月、グループから3人のメンバーが脱退予定の「King & Prince」(以下、キンプリ)。グループの中でも、クールなビジュアルで人気なのが永瀬廉さんです。
永瀬さんは、1月クールには広瀬すずさん主演のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)に出演。3月21日に最終回が放送され、大きな反響を受けたばかり。さらに先日、4月クールの日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)への出演も発表されました。
そんな永瀬さんの俳優としての魅力を、過去に出演した作品の演技を振り返りながら紹介していきます。
『信長のシェフ』から始まった永瀬廉の俳優人生
永瀬さんが俳優として注目を集めたのは、2013年放送のドラマ『信長のシェフ』(テレビ朝日系)です。漫画原作のドラマで、主演はKis-My-Ft2の玉森裕太さんが担当。シリーズ化した人気ドラマで、永瀬さんは森蘭丸役を演じました。
放送当時、キンプリ結成前でジャニーズJr.だった永瀬さんは、今ほど注目を集めていませんでした。そんな中、史実上の人物となる蘭丸を演じ、幼くてあどけなさが残る美少年を熱演。眼力も強く、永瀬さんの初々しい演技はすぐに話題となりました。
その後、端正なルックスですぐに俳優としても人気を集め、2019年に公開された映画『うちの執事が言うことには』で初主演。2020年には映画『弱虫ペダル』が公開され、永瀬さんは俳優人生をガラリと変える作品に出会います。
大ヒット漫画原作の映画で、鮮烈な演技を披露する
『弱虫ペダル』は大ヒット漫画が原作の映画で、トップアイドルの永瀬さんが主演を務めることもあり大きな話題を集めていました。主人公・小野田坂道の外見を忠実に再現するため、眼鏡を掛けて眉毛の上でそろえたパッツンヘアーという前髪のなんともさえないビジュアルに挑戦。永瀬さんのファンも、公開されたその姿を見て驚愕(きょうがく)したことでしょう。
映画では、自転車競技を通じて仲間やスポーツにかける熱い気持ちに目覚める坂道の姿が描かれています。内気で自信もなく友達もいない坂道を、映画の前半では繊細に表現。どこかはかない雰囲気の永瀬さんにはピッタリの役でした。その後、自転車競技にのめり込むことで自信を持ち、みるみる成長していく姿を人間味あふれる演技で見せてくれました。映画は大ヒットし、永瀬さんも「第44回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞します。
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