冬に使い続けたエアコンも、暖かくなるにつれて少しずつ使わなくなってきているのではないでしょうか。
パナソニックは3月14日、「冬のエアコン使用実態」に関する調査結果(パナソニック「エオリア」調べ)を発表。本記事ではその結果とともに、同社エアーマイスターの福田風子さんによる「エアコン冬じまい方法」を紹介します。夏に快適にエアコン冷房を利用するために、しっかりとお手入れを行いましょう。
今冬は全国的な「エアコン控え」
パナソニックでは、今冬のエアコン利用状況を「暖房利用時間」「利用率」「設定温度」に分けて調査。各項目のデータを過去の同時期と比較しています。暖房利用時間を見ると、調査を実施した4つの地域全てで、昨冬よりもエアコン利用時間が減少。中でも1番減少幅が大きいのが福岡県。昨冬と比べ、67.5時間減少しています。
利用率については、今冬は「過去2年と比べて暖房をつけ始めるタイミングが遅い」ことが分かりました。過去2年は10月中に利用率が30%に達していたのに対して、今冬は11月17日に初めて30%を超えています。
設定温度は、「宮城」「東京」「大阪」「福岡」の4地域で比較した結果、全ての地域で23℃以上の設定が減少しており、22℃以下に設定温度を下げる人が増加していました。
気象庁によると、今冬の平均気温は北日本で低く、東・西日本では平年並み。それにもかかわらず「エアコン控え」が発生した原因としては、電気代値上げの影響が考えられそうです。
夏のために今始めたい「エアコン冬じまい」
上記の調査結果を踏まえ、パナソニック エアーマイスターの福田風子さんが、正しい「エアコン冬じまいの方法」を解説しています。
●必ず運転を停止
まずお手入れの際には、必ず運転を停止し、電源プラグを抜くようにしてください。
●前面パネルは雑巾で拭く
エアコンの前面を覆っているパネルは、多くの場合取り外しが可能。本体から外して、清潔な雑巾で拭くようにしましょう。取り付けるのは内部の掃除が終わってからにしてください。
●フィルターについたホコリは掃除機で吸う
フィルターは1度本体から取り外し、掃除機を使ってホコリを吸い込みましょう。汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤で浸け置き洗いするのもおすすめとのことです。本体に戻す前には、カビの原因にならないようによく乾燥させましょう。
同社によると、エアコンフィルターを1年間掃除しないと、年間で約25%もの電気料金が無駄になってしまうのだそう。フィルター掃除をすることで、年間約1万円以上電気代の節約になるといいます(パナソニック製品「CS-F402D2」を使用。電気代31円/kWhでの実験)。
●本体内部は拭きとり&クリーニング
本体内部に汚れやカビが付着している場合には、手が届く範囲は拭きとりましょう。手が届かない範囲まで汚れやカビ、においがある場合には、販売店や各メーカーの修理窓口に相談し、エアコンのクリーニングをするとよいとのことです。クリーニング後は内部クリーン機能や送風運転を活用し、できるだけカビが発生しないようにしましょう。
●ルーバーは柔らかい布で乾拭き
ルーバー(エアコンの縦羽部分)は隙間が狭く、掃除機などでは届かないので、柔らかい布で乾拭きしましょう。
●本体の汚れがひどい場合、水かぬるま湯を含ませた布を絞って拭く
エアコン本体は細かい溝があったり、しつこい汚れがこびりついていたりと、意外と掃除が難しい場所。水かぬるま湯を含ませた布を絞って拭く、掃除ブラシやエアダスターを使い分けるといった工夫をして掃除するようにしましょう。
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