ブランド品を売る場合、「メルカリ」などのフリマアプリや「ヤフオク!」などのネットオークション、そして買取店といった選択肢があります。今回はブランド買取店「なんぼや」の鑑定士である廣沼翼さんに、買取店で売るメリットなどを聞いてみました。
買取店で売るメリット
■出品の手間暇がかからない
フリマアプリやネットオークションは個人間取引の場所です。そのため自分で写真を撮って商品説明を記入するなど、手間がかかってしまいます。出品のハードルは低くなっているとはいえ、作業を面倒に感じてしまうのは事実。また、出品よりも梱包作業が面倒に感じるという声もあります。そのような手間がかからないのが、買取店で売るメリットといえます。
一方、買取店を利用したくても近くにお店がない、あるいは持ち込むのが面倒ということもあります。そんなときには、宅配買取のサービスを活用すれば家から一歩も出ることなくブランド品を売ることができます。
■値下げ交渉をされない
フリマアプリの特徴の1つは、値下げ交渉があること。ブランド品も同じで、出品すると値下げの依頼がくることも少なくありません。出品者としては、値下げ交渉が煩わしいと感じることもあり、交渉不可とする場合もあります。そうすると、売れにくくなってしまうという悪循環が起きる可能性も否定できません。
その点、買取店であれば、値下げ交渉を受けることはありません。売りたい希望金額を聞かれるかもしれませんが、基本的には査定の結果を待ちます。それに納得するかどうかは人それぞれ。納得できない場合には、売り手から交渉することもできます。もちろんその結果、価格が上がるかどうかは商品次第です。
フリマアプリではコメントを使って交渉するので、金額設定や返信作業も面倒になってきます。そのような手間暇をかけることがない、言い方を変えればシンプルに、そして時短を意識しながら売れるのが、買取店のメリットといえます。
■すぐにお金が入る
フリマアプリでは、出品後に秒で売れることもありますが、基本的には買い手がつくまでに時間がかかります。そのため、すぐにお金にしたいと思っても、かなわないこともあるのです。一方、買取店ならばその場で現金化されます。すぐにお金にしたいと思うならば、買取店に持ち込んだ方がスムーズです。
■すり替えが起きない
高級ブランドの出品物を見ていると、「返品不可」と書かれていることがあります。これは商品を返品されたときに、偽物とすり替えられるのを防ぐため。残念なことに本物と見分けがつきにくい偽物もあり、返品時にそれとすり替えられてしまうトラブルも起きているのです。頻繁に起きるトラブルではありませんが、そのようなことに巻き込まれないために、買取店を利用するのも1つの手段です。