俳優「夏帆」はなぜ『silent』『ブラッシュアップライフ』など話題作に引っ張りだこなのか、元テレビ局スタッフが魅力を探る

長いキャリアを持ち、最近では話題のドラマに多く出演して再評価を受けている女性俳優「夏帆」。夏帆の過去作品をさかのぼり、その魅力に迫っていきます(画像出典:Amazon)。

『silent』と『ブラッシュアップライフ』で見せた全く違う魅力

ここまで、映画に出演する夏帆さんの魅力ばかりを紹介してきましたが、ドラマに出演していないわけではありません。それどころか、2021年3月に主演を務めた『星とレモンの部屋』(NHK)から、2022年10月にスタートした『silent』まで、8作品近いドラマに出演しています。
 

どんな役でも演じられる夏帆さんだからこそ、次々とドラマも映画も出演作が舞い込む形になっています。
 

そんな中で、記憶に鮮烈に残っているのが、『silent』の「桃野奈々」です。聴覚障害者の役となりましたが、しっかりと手話も覚え表情豊かに奈々を熱演。ドラマが「ギャラクシー賞月間賞」を受賞した際も、選考理由に夏帆さんの演技が挙げられたほどです。

夏帆さんが演じた奈々が高い評価を受けたのは、「声」を使わない演技で多くの人を感動させたことにあります。奈々は、登場時点では主人公・紬(川口春奈)と想(目黒蓮)を邪魔する恋敵でした。しかし、想への強い思いや嫉妬、聴覚障害者としての苦しみを手話と表情だけで見事に表現。奈々の心情だけを取り上げた回もあったほど、人気の役となりました。
 

卓越した演技で『silent』の人気を高めた1人であり、夏帆さんの過去作品を見たことがない若い視聴者もとりこにしました。

さらに、話題作への出演は続き『First Love 初恋』では、主人公の晴道(佐藤健)と婚約している有川恒美を演じました。『silent』の奈々と同じくどこか報われない役で、夏帆さんの喜怒哀楽がドラマに大きな動きを生み出しています。


>次ページ:『ブラッシュアップライフ』で「どこにでもいる33歳の女性」を見事に演じる

 

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