性格も合うし、一緒にいて心地いい。だけど、相手の「食事マナー」が気になって、恋愛関係に進展しなかったという人は多い。食事にはその人の習慣、ときには人間性も垣間見える。今回は、気になる異性や恋人の「食べ方」問題について紹介する。
知らなかった彼の 「クチャラー」の一面
「2人で食事をした時、今まで気付かなかった彼の嫌な一面に気づいてしまって」こう話すのは、文香さん(仮名/31歳)だ。彼女は3年ほど前、友人と参加した合コンで、俊輔さん(仮名)に好意を持った。
「5対5の合コンの場で、隣だった俊輔さんに好意を持ちました。彼は人前で話す仕事をしていることもあって、明るくて優しくて。お互いサッカー好きというところで、意気投合したんです」
文香さんは後日、俊輔さんを食事に誘った。場所はカジュアルなイタリアンレストランだった。
「デートの場所は、俊輔さんがおすすめしてくれたイタリアンでした。『これがおいしいんだよ~』と、おすすめのピザやお肉料理などを頼んでくれて。料理はおいしかったのですが、あることに気づいてしまって……。それは、彼が“クチャラー”だということです」
文香さんいわく、俊輔さんは、くちゃくちゃと音を立てながらお肉を食べていたという。その時のことを、こう話す。
「合コンの時は、隣でおつまみ程度のものをつまみながらお酒を飲んでいたので、気付かなかったのかも。いざデートで向き合って食事をすると、俊輔さんの食べ方がどうしても受け入れられなかった」
その後、文香さんは俊輔さんに食事に誘われたが、断った。彼女の中で「彼の食事のマナー」が関係を進展させる上での大きな障害になってしまったのだ。
「気にしすぎなのかな? でも結婚するとなるとずっと一緒だし……」
それから3年たった今。文香さんが何気なくInstagramを見ていると、俊輔さんの投稿が飛び込んできた。「俊輔さんが『婚約しました』といって、レストランで彼女と映る写真をアップしていたんです」
そこには、夜景をバックに、高級フレンチレストランでほほ笑む俊輔さんと女性の姿が。文香さんはどうしても“あのこと”が気になってしまった。
「俊輔さんのインスタを見てみると、グルメの投稿が多く、高級レストランや、ビストロの食事を頻繁にアップしていました。婚約者の女性は、俊輔さんの“クチャラー”は気にならなかったのかな、って」
幸せそうな俊輔さんの姿を眺めながら、文香さんはこんなことを考えた。
「もしかしたら私が気にしすぎなのかな? って考えたりもしました。でも、結婚するとなるとずっと一緒だし、気になるものは気になる……やっぱり個人的に“クチャラー”は無理です」
恋人の「食べ方」がなんか嫌なとき、どう対処する?
デート中、気になる相手や恋人の食事のマナーが気になって、関係が悪くなったケースはよくある。箸の持ち方、食べ方、食べ残しなど。食事デートの場面で、マナーが垣間見えることは多い。もちろん「気になる」「気にならない」の個人差はあるものの、気になり始めたらキリがないのが食事のマナーである。
相手の食べ方が嫌だと感じたとき、相手に指摘すべきなのだろうか。
前述した文香さんは「指摘しない。デートの時点で“ナシ”判定。自身の経験の中で “クチャラー”=だらしないっていうイメージがあるので」と語る。どれだけ他の相性が良かったとしても、食事のマナーは文香さんの中で交際するかどうかの大きなウエイトを占めるようだ。
彼女のように、最初から食事マナーが悪い人とは「交際しない」と決めている人もいるが、少々なら目をつぶる、という人もいる。しかし、一緒にいる期間が長くなると「毎日食事をすると、どうしても気になってくる」「子どもに食事マナーの悪さが影響しないか心配」など、指摘せざるを得ない状況に陥ることも。
そもそも、食事のマナーが悪い人は、自身のどこが悪いのか気付いていないケースが多い。
付き合いたてのカップルは「お肉硬い? 食べにくい?」など、遠回しに相手に気付いてもらうというのも1つの手だ。また、夫婦や付き合いの長いカップルなら、思い切って「気になるから、直してほしい」とストレートに伝えることも大切なのかもしれない。
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