恵方巻きの正しい食べ方を知っていますか? 知らず知らずのうちに、福を逃がす食べ方をしていませんか?
今回は、しっかり福を呼び込むために知っておきたい、恵方巻きを食べるときに「やってはいけない」3つのことをご紹介。恵方巻きの由来や始まり、2023年に恵方巻きを食べる方角もチェックしておきましょう。
恵方巻きの由来と始まり
恵方巻きの起源は諸説ありますが、江戸時代から明治時代にかけて、大阪の商人や芸子が節分に芸遊びをしながら商売繁盛を願って巻き寿司を食べたのが始まりといわれています。この頃はまだ「恵方巻き」ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれていたようです。
その後、恵方巻きを食べる風習は一時廃れましたが、1970年代後半に大阪海苔問屋協同組合が行ったPRイベントで復活。節分の縁起担ぎとして関西地方を中心に恵方巻き文化が広まっていきました。
2023年の方位は「南南東」。恵方ってなに?
恵方巻きは、その年の恵方、つまり幸福や金運を司る年神様の方を向いて食べるとよいとされています。2023年の恵方は「南南東(なんなんとう)」。恵方は毎年変わります。
最近では節分以外で聞くことが少なくなった「恵方」ですが、かつては初詣もこの方位にある神社に参拝していました。初めてのことを行うときは恵方に向かってすると縁起がいいともいわれていたそうです。
正しい恵方巻きの食べ方
恵方巻きは、2月3日の「節分の日」(立春の前日)に食べます。特に食べる時間帯に決まりはありません。
恵方巻きの具材は七福神にあやかり、かんぴょう、椎茸煮、卵焼き、ウナギ、桜でんぶ、キュウリ、エビの7種が入ったものが望ましいとされていますが、特にルールはありません。最近では、ローストビーフなどを具材にした洋風のものや、とんかつなどの揚げ物、サラダ巻きや海鮮巻きも人気です。
恵方巻きを食べるときに「やってはいけない」3つのこと
恵方巻きを切る
恵方巻きを切ることは、「よい縁が切れる」「幸運が途切れる」ことを連想させるため、縁起が悪いとされています。福を巻き込むという意味が込められている恵方巻きは、切らずに1人1本を用意し、丸ごと一気に食べきりましょう。
しかし、大きな恵方巻きを一気に食べるのはなかなか大変なこと。特に小さな子どもやお年寄りがいる家庭は、中巻きやハーフサイズの恵方巻きを選んだり、お好みのサイズで作ったりしてみてください。
話しながら食べる
恵方巻きを食べている途中で会話をしてしまうと、恵方巻きとともに取り込んだ福が口から逃げてしまうといわれています。恵方巻きを食べている間は、恵方の年神様に向かって、心の中でお願いごとをしながら無言で最後まで食べましょう。目をつぶって食べるとよいという説もありますが、実際にはどちらでもいいようです。
怖い顔で食べる
恵方巻きを食べるときに怒っていたり、愚痴や文句を言ったりしていては福も逃げてしまいます。「笑う門には福来る」というように、恵方巻きを食べる前に、にっこりと笑ってから食べることで、邪気をはらうことになるようです。
恵方巻きは、その年の恵方を向いて、願い事をしながらニコニコと。明るい気持ちで1本を食べ切り、福を招きましょう。
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