全国の大学・短大・専門学校などの学校情報を提供するJSコーポレーションは、「高校生の好きな小説家」に関するアンケート調査結果を公表しました。同調査は、全国の高校生478人(男子146人/女子332人)を対象に、インターネット上で実施(調査期間:2022年9月12〜21日)。今回は調査結果の中から、男子高校生146人が選んだ「好きな小説家・作家」ランキングを発表します!
第2位:夏目漱石
第2位は、夏目漱石でした。デビュー作『吾輩は猫である』は、猫の一人称で語る人間観察日記というスタイルが、発表から100年以上がたつ現在も斬新に感じられる名作。日本を代表する“文豪”の1人です。回答者に好きな作品を聞いたところ「『坊っちゃん』(高3男子/岐阜県、高3男子/大阪府など)」や「『こころ』(高2男子/京都府、高2男子/埼玉県など)」、夏目漱石の代表作が挙がりました。
さらに、冒頭の「智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい」という文章が、人間関係に悩む現代人からも共感を呼ぶ『草枕』のほか、『三四郎』『それから』など、教科書に載っている作品も多く、高校生にとってなじみのある作品が並びます。
第1位:東野圭吾
男子高校生が選んだ好きな作家第1位は、日本を代表するベストセラー作家・東野圭吾さんでした。2005年刊行の『容疑者Xの献身』では直木賞を受賞しています。同調査の「女子高校生の好きな『小説家・作家』ランキング」でも1位にランクインしました。回答者から聞いた好きな作品には「『白夜行』(高1男子/広島県、高3男子/青森県など)」「『さまよう刃』(高1男子/鹿児島県、高3男子/埼玉県)」など、読み始めたら続きが気になって止まらない巧みなミステリーや、「『秘密』(高1男子/静岡県、高1男子/東京都)」など、登場人物の繊細な心理描写が切ない作品などが挙げられました。
2023年3月には、嵐の櫻井翔さんの主演で映画化もされた『ラプラスの魔女』に続く、著作100作目となる最新作『魔女と過ごした七日間』の発売が発表されています。また、男子高校生からも人気が高かった『マスカレード・ホテル』に始まる「マスカレード」シリーズの最新作『マスカレード・ゲーム』も発売中です。
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※回答者のコメントは原文ママです
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