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第3位:新海誠
第3位は、新海誠監督。大ヒットで日本映画の興行収入ランキング上位に躍り出た、2016年公開の『君の名は。』は、1人の少年と少女が夢の中で入れ替わるという青春SFファンタジーです。続く2019年公開『天気の子』、2022年11月から公開中の『すずめの戸締まり』と、3作品連続で興行収入100億円超を記録しています。
回答者からは、「『君の名は。』は2回見てやっと理解できた(30歳女性)」「何度も見返せばやっと全ての意図が理解できるくらいの難しさがあるからです(22歳女性)」「見る回数を重ねるたびに自分の中で違う見解がどんどん生まれるので(36歳女性)」など、何度か観て理解できたという声や、観るたびに見解が変わるという声がありました。
さらに、「ストーリー的に異次元で難しいと感じることがある(32歳女性)」「『君の名は。』は小さい子供と見るとよく意味を聞かれた(41歳女性)」「美しい世界観と親近感はあるのに、いざストーリーを説明するとなると難しいなぁと感じる(33歳女性)」など、ストーリーが難解で人に説明するのが難しいという声もありました。
第2位:宮崎駿
第2位は、宮崎駿監督。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』など、ファンタジーあふれる独特な世界観の作品の数々は、子どもから大人まで幅広い世代から人気を集めています。10年ぶりとなる長編最新作映画『君たちはどう生きるか』が2023年7月に公開されることが発表され、ファン待望のニュースに日本中が熱狂しています。
回答者からは、「ジブリ作品は何度か見直しても正解がない為全てを理解するのは難しいです(28歳女性)」「ラピュタやナウシカの世界観を本当に理解するのは難しいと思うから(41歳男性)」「もののけ姫以降の作品は一度見ただけでは理解しにくい作品が多いと感じたためです。一見子供向けのように見えても意味深な場面があり、見る人によってとらえ方がだいぶ変わってくるので余計に難しく感じます(32歳女性)」など、ファンタジーとして観るだけでも楽しい作品ですが、裏に隠されたメッセージや世界観を理解することは難しいという声がありました。
また、「ジブリ映画の裏設定等を調べるととても深く難解だと感じる(36歳男性)」「『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』は、背景となっていることも知っておかないと、解釈が難しいと感じます(40歳女性)」など、作品を知ろうとすればするほど、発達しすぎた人類の文明やその崩壊、戦争など、設定やテーマが深くて難解という声もありました。
第1位:庵野秀明
第1位は、庵野秀明監督。1995年に放送されたテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京系)の世界観に衝撃を受けたという人は多く、社会現象を巻き起こすほどの大人気作品に。2021年に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で、最初のテレビアニメ放送から25年間続いたエヴァンゲリオンシリーズが完結しました。
回答者からは、「1つの作品を理解するのに、その数倍から数十倍の予備知識が必要になる(26歳男性)」「アニメは通常気持ち良さを追求するエンタメ性が強いが、氏の作品はクリエイターとしてのメッセージ性が強く内面描写やシナリオに散りばめられた要素が非常に独特なため(44歳男性)」「エヴァンゲリオンをはじめとして哲学的なものが多いので分かりづらい(52歳女性)」など、独特の世界観は一見しただけでは理解できない作品も多いという声もありました。
ほかにも、「エヴァンゲリオンシリーズは非常に難解な作品だと思います。使途って何から始まってゼーレとはといった複雑な部分ばかりですがそこも含めて面白いです(49歳男性)」「エヴァンゲリオンは難解作品の代表だと思ってます。あんなに訳がわからないのに、面白いと思わせる演出力がすごいです(27歳女性)」「新世紀エヴァンゲリオンは正直よくわからなかったところが多かったです。それでも最後まで観れるのはさすがだと思いました(32歳女性)」など、よく分からないけど面白いからすごいというコメントも。さらに、「わからないところを解きほぐすように観るのが楽しい(36歳女性)」などの声もありました。
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※回答者のコメントは原文ママです
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