少女時代のカムバ、BTSの入隊、TWICEの再契約……2022年のK-POPを振り返る【K-POPゆりこの沼る韓国】

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったトピックについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。#6は2022年のK-POPニュースについて振り返ります。

少女時代、KARA、IVE……2022年はベテランの復活と新人の台頭が印象的

2022年8月、5年ぶりのカムバを果たした「少女時代」。
2022年8月、5年ぶりのカムバを果たした「少女時代」。写真:アフロ


矢野:テンション爆上がりじゃないですか(笑)。そうそう、少女時代のカムバックは驚きましたね。僕は中学生時代に母の影響で聞いた『Gee』がきっかけでK-POP沼入りしています。

ゆりこ:フォエバ ワンッッッ!!!(まだテンション高) いや、まさかと思いましたよ、発表があったとき。すでに事務所を移籍して俳優として活躍しているメンバーも多く、テヨンもソロ歌手としての道を順調に歩んでいて、さすがにもう無いのかなって諦めていたのも事実。あの一点の曇りなきまばゆさといいますか、堂々たるオーラ、ハッピー感……さすがはソシ(少女時代)だなと。

矢野:ああいう復活があると、他のグループのファンの希望になりますよね。そういう日が来るんだなって思いました。2022年はBIGBANGも4年ぶりに新曲を出していましたよね。

ゆりこ:あれは曲自体に意外性がありましたね。おお、こういう静かな感じで戻ってきたかと。T.O.Pのグループ活動の区切りも相まって、うれしさよりちょっと寂しさが勝りました、正直。2023年はSOLのソロアルバムにBTSのジミンが参加するというということで心底楽しみです。テヤン(SOL)推しのジミン党員としては“私得”なコラボ。タイプの違う優しい美声がどう重なっていくか楽しみで……はよ来い2023年!

矢野:そういえばT.O.Pさん、前澤友作さんと宇宙に行くってニュースを見ました。G-DRAGONさんもそろそろ動き出すのでは? あと、ゆりこさんが「MAMA」で感激していた……。

ゆりこ:KARA! もう彼女たちのカムバこそ奇跡ですよ、ええ。やはりハラちゃんのご逝去もありましたし、個々のソロ活動も山あり谷ありだったと思うんです。いろいろ乗り越えての再結成、いや再出発みたいなものかもしれない。華やかでフェスティブな少女時代のケースとはちょっと違うと思っていて。だからこそグッときちゃって。涙腺が緩みました。
 

7年ぶりに完全体でカムバックした「KARA」。画像はプレスリリース(※2)より
7年ぶりに完全体でカムバックした「KARA」。画像はプレスリリース(※2)より


矢野:7年6カ月ぶりに韓国の音楽番組で1位を獲ったという報道を見ました。日本の音楽番組に出演した際もツイッターでトレンド入りしましたね。よくK-POPというか韓国は流行り廃りが早いとか言われるじゃないですか。でもしっかり実績や歴史を作ってきたグループは強い!

ゆりこ:ベテラン勢の強さ、そしてK-POPアイドルとしての現役期間がどんどん延びていくのかもしれないと思わせる出来事でした。まだ一部の大成功した実績のあるグループに限られるかもしれませんが。2022年のK-POPは新人とベテランが共にメインステージで堂々と活動するという面白いフェーズに入ってきたと思います。

矢野:2022年は『NHK紅白歌合戦』にも出場するIVEやLE SSERAFIMなど、新人グループがいきなり「主役」に躍り出た年でもありましたよね。
 


ゆりこ:IVE、LE SSERAFIMに加えてKep1erもそうですが、2022年の新人ガールズグループは「ルーキー枠」に収まりきらない「主役」でしたね。私が3大ニュースの1つに挙げた「NewJeansの登場」についてはちょっと別コラムでしっかりお話しするとして。

矢野:2022年は本当にガールズグループの「戦国時代」でしたね。新人グループがあっという間にK-POPの顔になるという。そこにBLACKPINKのカムバもあって、少女時代もKARAも復活して。2023年もこの現象は続くと思いますか?

>次ページ:2023年のK-POP界は一体どうなるのか……?

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 意外と知らないグルメのひみつ

    日本のにんにくは中国産が9割。「国産にんにく」と「中国産にんにく」の違いとは? 3つの産地で比較

  • ヒナタカの雑食系映画論

    都知事選を想起させる? 映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の「大真面目な面白さ」を解説

  • 植草美幸の恋愛・結婚相談ー編集部選ー

    「彼氏と結婚したい!」25歳女性、「結婚なんかしなくていい」と言う気難しい父親の悩み相談

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    性加害疑惑・伊東純也選手のプーマ広告が復活 「告発女性を逆に訴える」という対応はアリだったのか?