少女時代のカムバ、BTSの入隊、TWICEの再契約……2022年のK-POPを振り返る【K-POPゆりこの沼る韓国】

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったトピックについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。#6は2022年のK-POPニュースについて振り返ります。

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!

#6のテーマは「2022年のK-POPの大ニュース」。 ファンを喜ばせ、時にザワつかせた数々のトピックスについて改めて振り返ってみます。そして話題は2023年の勝手な動向予想へ……!?

【前回の記事(#5)はこちら
 

2022年を振り返る上で外せない「BTSの入隊決定」

編集担当・矢野(以下、矢野):もう2022年が終わるなんて早すぎませんか? 社会人になると1年があっという間です。

K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):30歳を過ぎると1年は秒です、秒。「バンタン会食」で大騒ぎした6月、久しぶりの「SMTOWN LIVE」に興奮した夏がつい昨日のことみたい。

矢野:コロナ禍になって3年目、何だかんだといろいろな出来事と変化があった年でしたよね。今回は年末らしく「2022年のK-POPニュース」を振り返ってみたいと思います。

ゆりこ:矢野さんにとって2022年の「K-POP大ニュース」は何でしたか?

矢野:そうですね、うーん……。僕にとって2022年の「K-POP大ニュース」はTWICEが9人全員で再契約してくれたことです。いろいろな憶測が飛び交っていた中、また全員の姿を見られることになって歓喜したことを覚えています。では、ゆりこさんが選ぶ2022年のK-POP3大ニュースって何でしたか?
 


ゆりこ:揺るぎないTWICE。今やなくてなはらない存在ですよね。今のガールズK-POPの大きな柱みたいな。そして私にとっての大ニュースは、本当に私情入りまくりの独断で「少女時代などレジェンドの奇跡なるカムバ」と「NewJeansの登場」を挙げさせていただきます。あとやっぱり「BTSの入隊決定」は外せないです。
 

BTSのジンさん。画像はプレスリリース(※1)より。
BTSのジンさん。画像はプレスリリース(※1)より。


矢野:ジンさん、本当に入隊しちゃいましたね。情報もそれほど出回っていなかったので、なんだか実感がないです。当日のお見送りは我慢しよう、静かに見送ろうというARMY(ファン)たちの健気で真摯(しんし)な想い……きっと本人にも伝わったんじゃないかなと。

ゆりこ:2022年の前半まで、もしかしたらBTSは兵役免除されるのでは? と私も思っていました。結果論でしかないのですが、きっとBTSが続いていくために、永遠のトップランナーであるために必要な時間になるんじゃないかな。いや、するんでしょうね、メンバー本人、そしてARMYたちが。

矢野: 6月の「バンタン会食」は激震が走りましたよ。そこから怒涛(どとう)の流れでしたよね、釜山公演までが。まあ、その釜山公演も開催に至るまでいろいろな道のりがあり……。
 


ゆりこ:「バンタン会食」はリアルタイムで見ていたのですが思わず頭が真っ白になりましたもん。あれ? 私聞き取れてる? って耳を疑いました。そして話が逸れるのですが韓国アイドルの良さって「え? ここまでさらけ出すの?」というあけすけな部分と「完成された完璧なカッコよさ」という極端な二面を見せてくれるところだと思っていて。

矢野:ギャップ萌えしますよね。オーディション番組もかなりボロボロと言いますか、カッコ悪い部分もなるべくカットしないで見せてくれるイメージがあります。たまにアプリ上で見せてくれるライブ配信も飾らない姿で出てくれますし。

ゆりこ:はい。でも最近、というかここ2年くらいはちょっと全体的にどのグループも「親しみやすさ」より「憧れ感の醸成」「カッコいい部分を見せよう」という傾向が強かったように感じていたんです。誰が、というわけではなく全体的な戦略として。

矢野:“アジアの人気者”から“世界のスター”になっていく過程で必要な戦略だったのかもしれないですね。

ゆりこ:そんな中での「バンタン会食」。涙ながらに吐露するBTSを見ながら、この生身でぶつかってきてくれる感じ……やっぱりこれが魅力で強さなんだよな、と改めて思ったりしたわけです。世界トップレベルのスターが、なかなかここまでリアルな心情をさらけ出せないでしょう。

矢野:BTSという存在が大きすぎて、彼らの一言一言の解釈が人によって違ってしまったり、騒動っぽくなってしまったりしましたが、今後のアイドル業界へ一石を投じるものだったと思います。

ゆりこ:2023年はソロ活動イヤーに突入ですが、きっと各メンバーの新しい魅力や意外な才能の発見があるでしょうね。

矢野:そういえばBTSとは反対にソロからグループ活動を再開したグループも多かったですよね。

ゆりこ:まさにその話をしようと思っていました! チグムン、ソニョシデ!(訳:今は少女時代!)

>次ページ:フォエバ ワンッッッ!!! 少女時代の復活はK-POP界に新しい風を吹かせた

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