12月は一般的に冬季賞与支給の月です。生活用品の値上げラッシュやエネルギー価格の高騰など、先行き不透明な経済状況の中、ボーナス支給額はどのくらいなんだろうと気になっている人もいるのではないでしょうか。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2022年 冬のボーナス見通し」と労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2022年 年末⼀時⾦(賞与・ボーナス)の妥結⽔準調査」を参考に、2022年の冬季ボーナス支給額予想をまとめました。全体平均と上場企業別、業種別で紹介します。
全体平均は39万458円、上場企業184社平均は78万6945円
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2022年 冬のボーナス見通し」を見ると、民間企業全体の1人当たりの平均支給額予想は39万458円で前年比2.5ポイント増となっています。
業種別では、製造業が52万9704円(前年比5.5ポイント増)、非製造業は36万3900円(同1.9ポイント増)。調査対象は、「事業所規模5人以上の賞与を支給する事業所で働く全常用労働者」となっています。
労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2022年 年末⼀時⾦(賞与・ボーナス)の妥結⽔準調査」から、東証プライム上場企業の全産業184社の単純平均を見ると、78万6945円で対前年同期比8.5ポイント増、対前期比は0.9ポイント増でした。
新型コロナウイルスの影響もあり、2021年は1.9ポイント減と前年(2020年)を下回ったものの、2022年は大きくプラスに転じると予想しています。
全20業種中トップは「輸送用機器 自動車」の92万6230円、2.77カ月分支給
「東証プライム上場企業の2022年 年末⼀時⾦(賞与・ボーナス)の妥結⽔準調査」を基に、業種別の水準を見ていきましょう。
全20業種中トップは「輸送用機器 自動車」の92万6230円(対前年同期比7.8ポイント増)、次いで「電気機器」の88万9117円(同5.4ポイント増)、「ガラス・土石」の87万9352円(同8.9ポイント増)でした。
対前年同期比の伸び率で見ると、トップは「鉄鋼」の35.5ポイント、次いで「非鉄・金属」の13.5ポイント、「機械」の13.0ポイントでした。いずれも製造業です。
賞与支給月数(何カ月分か)を見ると、全業種平均は「2.56カ月」でした。業種別平均トップは、「ガラス・土石」の2.98カ月、次いで「鉄鋼」の2.96カ月、「輸送用機器 自動車」の2.77カ月となっています。
よくある質問
【質問】2022年の冬のボーナスの平均支給額は?
東証プライム上場企業全産業184社の単純平均で78万6945円でした。
【質問】2022年の公務員の冬のボーナスの平均支給額は?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、2022年の国家公務員の冬ボーナス平均支給額予想は、65万1100円でした。
【質問】2017年(5年前)の冬のボーナスの平均支給額は?
東証一部上場企業を対象とした調査によると、全産業平均71万2898円でした。2018年からマイナスが続いていましたが、4年ぶりに増加に転じる見込みと報告しています。
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