リクルートの住まい領域の調査研究機関、SUUMOリサーチセンターは10月4日、「2022年 住み続けたい街(駅)ランキング」を発表しました。人気投票形式の「住みたい街」ランキングではなく、約34万人の住民が実際に住んでいる街を評価した実感型の指標をランキング化したものが「住み続けたい街」ランキングです。
「住みたい街」ランキングでは、JR・ターミナル駅であるなど、交通の利便性が高いこと、駅周辺に大型商業施設が充実していることなどの条件を満たした駅が上位を占める傾向にあります。一方、実際の住民が評価した「住み続けたい街(駅)」では、どのような条件が挙げられたのでしょうか?
第3位:日本大通り駅(みなとみらい線)
第3位は、みなとみらい線の日本大通り駅でした。
駅周辺は、明治初期に完成した日本で初めての西洋式街路に「神奈川県庁本庁舎」や「横浜市開港記念会館」などの歴史的建物が立ち並び、秋には道路沿いのオープンカフェでゆったりと紅葉を眺める人々の姿が望めます。明治時代にタイムスリップしたかのような独特な雰囲気は、観光客だけでなく住民からも人気を集めています。
第2位:馬車道駅(みなとみらい線)
第2位は、3位と同じ“みなとみらい線”の馬車道駅でした。
3位の日本大通り駅周辺を含めた「馬車道・みなとみらいエリア」は、歴史的景観が残る「馬車道駅」周辺、オフィスが集結するみなとみらいエリア、「横浜ハンマーヘッド」など新しい商業施設の開発が進むベイエリア、横浜スタジアムなど、“ちゃんと残す、ちゃんと変える”を実践する、SDGsのお手本ともいえるエリア。古く美しいものと新しいものが人の手によって残され融合するエリアは、多くの人に居心地の良さをもたらしています。
第1位:湘南海岸公園駅(江ノ島電鉄線)
第1位は、江ノ島電鉄線の湘南海岸公園駅。無人駅で、1日の乗降客数は1700人程度と藤沢駅や鎌倉駅の約10分の1、駅周辺にはコンビニなどもありません。そんな湘南海岸公園駅の住民が感じる魅力として最も多かった項目は、「地域に顔見知りや知り合いができやすい」でした。地域全体で子どもを育てるという街の雰囲気は、子どもや子育て世代に安心感を与え、また、高齢者に限らず単身者やミドル世代向けの交流の場も多く設けられています。移住者や若者にも寛容で、全世代が溶け込みやすい街の雰囲気が最大の魅力のようです。
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