新横浜ラーメン博物館(ラー博)は2024年に迎える30周年に向けて、7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式でラー博に出店します。第4弾(9月2~22日)は福井・敦賀「中華そば 一力」が出店(画像はすべて提供)。
「中華そば 一力」地元で知らない人はいない銘店
同プロジェクト第4弾となる福井・敦賀「中華そば 一力」は、地元で知らない人はいないほどの銘店。2008年5月18日~2009年2月28日の間、ラー博の企画「みんなのふるさとラーメン」にて敦賀のラーメンを代表する老舗として出店していました。
敦賀のラーメンは昭和20年代後半に、京都方面から来た屋台が国鉄敦賀駅前で営業したことが始まりとされています。その後、屋台が次々に開業し、約10軒の屋台が駅前に集い、駅に降り立つ乗客や国鉄職員のお腹を満たしていました。
「中華そば 一力」の創業は1958年。製粉会社に勤めていた創業者・菅井幸二さんが、当時2万円で売り出していた屋台を購入し、脱サラしたことに始まります。徐々に評判となり、開業5年後には行列のできる屋台となりました。
その後、国鉄敦賀駅前に屋台を固定すると、瞬く間に人気店となり、屋台が到着する前から行列ができるほどに。1977年には敦賀市役所の並びに店舗を構えることとなりました。その後、フレンチ出身の2代目・菅井宏治さんが店を継ぎ、創業者亡き後、研究を重ねさらに進化を遂げています。
「中華そば 一力」のラーメンとは
豚骨・鶏ガラをベースとしたとんこつ醤油スープは、屋台時代の特注寸胴で作り上げます。鶏と豚の脂がまじりあい黄金色にキラキラと輝く「黄金スープ」が特徴です。あっさりとしており、最後まで飲み干せる味わい。
麺は多加水熟成ウェーブ麺。北海道産超強力小麦ゆめちからをベースに中力粉などをブレンドした「穂のちから」を使用しています。ラー博で提供する麺は、敦賀より直送するとのことです。
具材は、チャーシュー、メンマ、ネギに、彩を添える紅ショウガ。そして屋台時代から60年以上変わらぬインパクトを与える「胡椒」。また食べたくなる大切なアクセントになっています。
「ミシュランガイド北陸2021特別版」に掲載
現在の同店のラーメンは2008年の当館出店時から、さらに使用食材を増やし、改良が加えられ、より奥深い味わいに進化。2021年5月には、富山、石川、福井3県を対象とした『ミシュランガイド北陸2021特別版』に本店が掲載されました。その“世界が認めたラーメン”を求め、県内外から多くのお客さんが訪れています。
「あの銘店をもう一度」第5弾は静岡・伊豆「あまからや」が出店予定です。
「あの銘店をもう一度」情報
期間:2022年7月1日~約2年間(各店舗約3週間)
場所:新横浜ラーメン博物館
期間中出店数:約40店舗(現店舗除く)
第3弾:埼玉「頑者」8月12日~9月1日
第4弾:福井「中華そば 一力」9月2日~9月22日
第5弾:静岡・伊豆「あまからや」9月23日~10月13日
URL:https://www.raumen.co.jp/
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