7月10日に行われた参院選。国内外のさまざまな問題が山積している状況の中、投票に行かなかった人はどのような理由で行かなかったのでしょうか。
LINEリサーチは、参院選に関する事前調査の回答者・全国の18~79歳の男女LINEユーザー2007人を対象に、参院選に関するスマートフォンWeb調査を行いました。
選挙前は投票する予定だった人が約4割
参院選に投票しなかった人の選挙前の投票予定について質問したところ、選挙前から投票しない予定だった人は29.7%と約3割を占めました。一方で、投票する予定だったものの実際には投票しなかった人が39.7%と、約4割いることが分かります。選挙前の時点では投票に行くかまだ分からないと回答していた人は29.4%でした。
投票に行かなかった理由1位は「支持したい候補者がいなかったから」
次に、投票しなかった理由について見てみましょう。
投票しなかった人全体では、「支持したい候補者がいなかったから」という理由が1位で28.7%、「支持したい政党がなかったから」が2位で23.1%、「仕事や用事があったから」が19.7%で3位という結果になりました。支持したい対象がないことが、投票に行かなかった理由として半数を超えています。
では、選挙前の予定別で投票に行かなかった理由に違いはあるのでしょうか。
まず、選挙前から投票する予定はないと回答し、選挙でも投票しなかった人の理由として最も多かったのは「支持したい政党がなかったから」。次に多かったのが「支持したい候補者がいなかったから」でした。選挙前から投票しないと決めている要因はこれらの理由が大きいようです。その他に「投票所に行くのがめんどうだったから」「政治や選挙に興味がなかったから」という理由も、他の層に比べて割合が高くなっています。
次に、選挙前は分からないと回答し、選挙で投票しなかった人の理由の1位は「支持したい候補者がいなかったから」、2位は「支持したい政党がなかったから」でした。「仕事や用事があったから」という回答も2割強という結果に。
最後に、選挙前は投票する予定と回答し、実際には投票しなかった人がその理由として挙げた理由は、「支持したい候補者がいなかったから」が1位でした。同じように見えますが、回答割合は2割台後半と他の層に比べてやや低いのが特徴です。2位は「仕事や用事があったから」、3位は「投票に行く時間がなかったから」と続きました。「体調がすぐれなかったから」という理由も他の層に比べてやや高く、投票するつもりだったもののやむを得ない理由で結果的に投票ができなかった様子がうかがえます。
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