持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goalsの略称)」とは、2030年までに達成すべき、より良い世界を目指す国際社会共通の目標です。“誰1人取り残さない”多様性と包摂性のある社会の実現を目指すための「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。
LINEリサーチは、「SDGsの認知度」や「SDGsの中でもっとも興味の高いゴール」についての調査結果を公表。同調査は、全国の15〜69歳の男女65万4530人を対象に、インターネット上で実施しました(調査期間:2022年5月25〜28日)。全年代で興味が高かった「17のゴール(目標)」をランキングで紹介します。
第3位:「海の豊かさを守ろう」
3位は、「目標14:海の豊かさを守ろう」。陸上活動からの汚染による、あらゆる種類の海洋汚染を防ぎ大幅に減らすこと、海洋・沿岸の生態系の管理と保護、回復に向けた取り組み、水産資源回復のための漁獲の規制などのターゲットが掲げられています。
第2位:「貧困をなくそう」
次いで、第2位は僅差で「目標1:貧困をなくそう」でした。2030年までに、極度の貧困を終わらせること、貧困層や弱い立場にある人々に対する十分な保護の達成、あらゆる面で貧困状態にある全年齢の男女・子どもの割合を少なくとも半減させる、などのターゲットが掲げられています。
第1位:「すべての人に健康と福祉を」
今回の調査で、最も興味が高かった「17のゴール(目標)」第1位は、「目標3:すべての人に健康と福祉を」でした。世界中の妊産婦や小児の死亡率低下、健康リスクの軽減、管理のための能力を強化するなど、あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する、などのターゲットが掲げられています。
10代は「ジェンダー平等」、30代は「働きがい」、年代別に傾向の違いも
興味を持っている目標については、年代別に傾向の違いがみられました。10代が興味のある目標1位は「ジェンダー平等を実現しよう」で、約4割を占めました。20代の興味も高く、若年層において、より関心の高い項目であることがうかがえます。
30代で目立った目標は、6位の「働きがいも経済成長も」でした。50〜60代では「気候変動に具体的な対策を」「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」が興味のある目標として上がりました。
10代が最も高く97%、「SDGs」の言葉の認知は9割超
「SDGs」について、「内容をよく知っている」「内容をある程度知っている」「言葉を聞いたことがある程度」を合わせた割合は91%。「SDGs」の言葉の認知度は高く、多くの人に浸透していることがうかがえます。
年代別で最も認知度が高かったのは、10代で97%。次いで、20代が93%と続きました。中でも、10代で「内容をよく知っている」と回答した人の割合は35%を占め、他の年代に差をつけました。
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