仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関「しゅふJOB総研」は、3月23〜30日の期間、634人の主婦・主夫を対象に「生活費の上昇」について調査を行いました。この記事では、「物価高で費用が上がっていると感じる生活費」のランキングを発表します。
第3位:ガソリン代:71.7%
第3位は、7割以上の人が回答した「ガソリン代」でした。2021年3月時点で全国平均147.6円だったレギュラーガソリン1リットルの販売価格は、2022年5月9日時点では171.1円に。およそ23.5円の値上げを意味します。4月26日に行われた記者会見で岸田首相が発表した「総合緊急対策」では、ガソリン1リットルあたりの補助金の上限を25円から35円に増やす対策が明らかになりました。これにより、ガソリンの販売価格は1リットルあたり平均で168円程度に抑えられることになるようです。
アンケートに寄せられた回答には、「ウクライナ危機の予測が立たないので、少し値上がりするくらい仕方ないのかも」「給与は上がらない、ボーナスは減る。生活費は、増えるばかり」「ガソリン高すぎて困る」「高くなるのはしょうがないので、お給料がもっともっと上がってほしい」といった声がありました。
第2位:食料品(調味料を除く):75.2%
2位は調味料を除く「食料品」です。帝国データバンクの発表によると、上場食品メーカー105社を調査した結果、加工食品2909品目で2022年以降、平均12%値上げが行われたとのこと。2022年に入ってからの食用油や小麦粉、大豆、砂糖などの高騰が原因になっているようです。「食料品の値上げが気になる。お菓子などは、同じ価格で1パックの容量が減っていることがとても多い」「無駄なものを買わないように気をつけるしかない」「最低賃金が上がっても生活費が上がってるので何も変わらない」「給与か上がらず物価が上がれば必要な物以外購入しなくなるだろう」などの声が寄せられました。
第1位:光熱費(水道・電気など):80.7%
1位は、「光熱費(水道・電気など)」。8割を超える人が回答しました。電気料金は過去5年間で最高水準となっており、主に、ウクライナ情勢の緊迫化による、天然ガスや石炭などの価格上昇が原因の1つだとされています。ガスの値上がりも同様の原因が考えられます。
水道代が値上がりする理由は、水道管など設備の老朽化への対応、地震を想定した耐震化のため、また人口の減少により水道料金の収入が減少していることなどにあるようです。
回答の中には「在宅ワークが増える事により水道光熱費がすごく上がった。その上、更に値上げされていて比率が増えている」「子供6人なので家賃電気ガス水道、光熱費、食費で月40万かかる」「物価が上がっても給料は変わらず。少々のベースアップがあったとしても豊かにはなれない」「生きて行くのが大変になってきた」など、悲痛な叫びも寄せられました。
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※回答者のコメントは原文ママです
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