非正規雇用女性の平均年収は? 67%が「経済的ゆとりない」

日本労働組合総連合会は、「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」の結果を発表しました。非正規雇用者の6割が「パートタイマー」で働いており、全体の平均年収は169.7万円であることが明らかとなりました。職種や経済的ゆとりに関しても調査しています。


日本労働組合総連合会は3月31日、非正規で働く全国20〜59歳の女性1000人を対象に実施した、「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」の結果を発表しました。

非正規雇用者の6割が「パートタイマー」で働いており、全体の平均年収は169.7万円であることが明らかとなっています。
 

非正規雇用者の6割が「パートタイマー」

雇用形態の割合

回答者1000人に、現在の主な仕事の雇用形態を聞いたところ、60.0%が「パートタイマー」と回答。

2番目に多かったのは「アルバイト」の17.4%、3番目は「派遣社員」の11.5%です。非正規雇用の女性の大半がパートタイマーであることが分かりました。
 

最も多い職種は「販売・接客・サービス職」

職種別割合

仕事の職種を聞いたところ、最も多かったのは「販売・接客・サービス職」(43.0%)、次いで「事務職」(19.6%)、「医療・福祉・介護職」(11.8%)と続きます。
 

平均年収は167.9万円、雇用形態別は?

全体の平均年収と金額別分布

個人の年収を調査したところ、3位は「200〜299万円」の25.5%、2位は「100万円未満」の31.1%、1位は「100〜199万円」の35.0%、全体平均は「167.9万円」となっています。
 
雇用形態別で比較すると、「200〜299万円」で50%を超えたのは、「有期契約・嘱託社員」(52.8%)、「派遣社員」(55.7%)という結果に。一方、「100万円未満」や「100〜199万円」で多かったのは「パートタイマー」(40.2%)や「アルバイト」(33.9%)でした。
 
平均年収も「派遣社員」は255.2万円だったのに対し、「パートタイマー」は137.3万円、「アルバイト」は152.3万円となっています。
 

約67%が「生活にゆとりがない」と回答

「経済的ゆとり」について意見を聞いたところ、「ゆとりがある」が3.6%、「ある程度ゆとりがある」が22.1%で、ゆとりがあると感じている人は合計25.7%でした。

一方「あまりゆとりがない」が38.4%、「まったくゆとりがない」が28.5%で、生活にゆとりがないと感じている人は、合計66.9%であることが分かっています。

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