世代を超えて愛される作品を数多く生み出している漫画家・あだち充先生。All About編集部では3月4~31日、全国204人を対象に「泣けるあだち充作品」に関するアンケート調査を実施しました。その結果を、ランキング形式で紹介します。
第3位『みゆき』
3位には、『みゆき』がランクイン。1980〜1984年まで『少年ビッグコミック』で連載された作品です。本作はあだち作品の中でも、珍しく恋愛のみにスポットを当てている「ラブコメ」の王道。才色兼備でクラスのアイドル・鹿島みゆきと、1つ年下で、血の繋がらない小悪魔的な魅力の妹・若松みゆき、2人のみゆきの間で、主人公・若松真人の心が揺れ動く、切ないラブストーリーです。
回答では「血のつながらない兄弟の話なので」「子どもの頃あまりの切なさに漫画を読みながら最終回で泣いてしまった」「鹿島みゆきにごめんなさいを告げるシーンはジーンとしました」などの声が挙げられています。
第2位『H2』
2位に選ばれたのは、高校野球をテーマとした『H2』。1992〜1999年『週刊少年サンデー』にて掲載。タイトル『H2』とは、「ヒーローふたり、ヒロインふたり」を意味するとのこと。あだち充が野球の描写にこだわって描いたとされ、エース国見比呂とスラッガー橘英雄、比呂の幼なじみで英雄のガールフレンドでもある雨宮ひかりと比呂の同級生・古賀春華の、名前の頭文字に「H」を持つ4人が繰り広げる青春を描いたラブコメ野球漫画です。
回答理由に「野球も恋愛も感情移入できる」「ヒロインの母親が死んでしまうところ」「実際に泣いたからです。家族のこと、スポーツに真剣に打ち込む姿、泣いてしまいます」などの声が聞かれました。
第1位『タッチ』
そして見事1位に選ばれたのは、国民的ヒット作であり、あだち充の代表作『タッチ』でした! 1981〜1986年に『週刊少年サンデー』に掲載され、テレビアニメはもちろん、実写版映画にもなった人気作品。高校野球をテーマに、切ない恋愛模様も描いたストーリー。双子の兄弟である、優秀な弟・上杉和也と、何事にもいい加減な兄の達也。その幼なじみのヒロイン・浅倉南と上杉兄弟の三角関係を描いています。達也と南のもどかしい関係に、ハラハラさせられた読者も多いのではないでしょうか。
挙げた理由に「霊安室でのシーン、辛くて泣いたな~」「弟が交通事故で亡くなったシーンは何度観ても泣けるので」「青春もありながらも恋愛模様などで切なくなるから」などの声が寄せられました。
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