横浜市交通局は横浜市営地下鉄ブルーライン新型車両4000形を導入し、2022年5月から運行開始することを発表。3月30日に行われたプレス撮影会で「海辺の先進的な都会感」をコンセプトとしたデザインやバリアフリー、快適性、安全性を向上した車両インテリアを体感してきました(画像はすべて筆者撮影)。
30年ぶりの新形式となる、4000形
新型車両4000形は、現在ブルーラインで保有している車両のうち、1992年に製造された最も古い形式の3000A形車両(全8両)に代わる車両として導入。30年ぶりの新形式となります。2022年度に5編成、2023年度に3編成の導入、順次3000A形を置き換える計画。5月2日から1編成の運行開始が決定しています。
コンセプトは「海辺の先進的な都会感」
新型車両4000形のコンセプトは「海辺の先進的な都会感」。凛とした佇まいとスピード感を感じさせるデザインとなっています。
先頭車両は、従来のブルーラインの面影を残しつつ、全体的に平面や直線のエッジを際立たせた構成。さまざまな方向を向いた面が、見る角度とともに先頭形状の表情を変化させ、躍動感を与えてくれます。
認識しやすいカラーリング、バリアフリーの向上
室内カラーリングは、ブルーラインのシンボルカラーであるブルー、壁面をグレーとし、出入口には注意喚起色であるイエローを配置。ゆずりあいシート部の床面を赤、壁面を白として、認識しやすいカラーリングとなっています。
車いす・ベビーカーエリアは、各車両1カ所ずつ、ドア横に設けられています。床面に「車いす・ベビーカー優先スペース」と表示し、注意喚起を促します。
今までのバリアフリー機能(ドア開閉予告灯、車いす固定具等)に加え、2段手すりを新たに採用。車いすユーザーが使いやすい高さに改良されました。
座席幅、材質を見直し座り心地を向上
シートは従来と同じく、着座位置が分かりやすいバケットシートを採用しています。座席幅を従来の47cmから48cmに拡張。わずか1cmですが、隣席の乗客と触れ合う度合いが減ったように感じます。
座面の材質も見直したとのことで、クッション性が高くなっています。
シート端部の袖仕切りは、幅を広くするなど大型化しています。座っている乗客にも、ここに寄りかかって立つ乗客にも、快適に過ごしてもらえるようにしたとのことです。
安全性に配慮した設備
セキュリティー向上を目的として、車内防犯カメラを1両あたり3台設置。また、車両間の貫通扉(ガラス製)は、衝突防止対策として横浜をイメージしたパターンを施しています。より安心して利用できるように、車内抗菌も実施。
いち早く新型車両に乗れる! 4000形試乗会を実施
5月2日の営業運行開始に先駆けて、5月1日に「4000形試乗と市営交通施設見学ツアー」を実施。新型車両4000形に貸し切り乗車できるほか、普段は立ち入ることのできないバックヤードを見学できます。Aコース、Bコースがあり、4月4日 10:00から横浜市交通局協力会旅行センターのサイトもしくは電話で受け付けます。
料金は、大人と子ども(3歳以上)のペア参加で1万9800円、1名参加で1万2800円。
・URL:横浜市交通局協力会旅行センター
新型車両の運行時刻表は、決定次第、横浜市交通局のWebサイトで発表予定とのことです。
・URL:横浜市交通局
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