「女の子だからピンク」「男なのにピンク」にモヤモヤ。「女らしさ」「男らしさ」を求められたエピソード

ジェンダーバイアスを助長しかねないとの批判により販売中止となった「マイメロディ」商品の報道を受け、All About編集部では「ジェンダー」に対する考え方についての調査を実施。他者から「女らしさ」「男らしさ」を求められた経験について聞きました。

「女は黙っていろ」「男だったら泣くな」……職場でのエピソードも

回答者からは、「職場で女は黙っていろ、でしゃばるなと怒鳴られたことがある(30代女性)」「一度だけ仕事場で泣いてしまったことがあるのですが、上司から優しい口調ながら『男だったら仕事場で泣くな』と諭されたことがあります(40代男性)」「女らしく、優しく、明るく、笑顔で男性を立てるように、と会社で要求された(40代女性)」など、職場でのエピソードも多く寄せられました。

「職場で『女に荷物を持たせるな、男だから荷物を持って当然』等と言われ、明らかに一人で持てる量を超えた仕事機材を運ばされた事があります(40代男性)」「仕事をしていて原因を捜そうとしていたら、女性だからここまでやる必要はないという態度を取られたことがあり、急に現実を見た気分になりました(40代女性)」などのほか、「学生の時に男性社員が多い会社の面接時に、『女の子なんだから、この仕事の面接を受けるより結婚でもして主婦にでもなったら』と言われたことがある(40代女性)」という経験も。
 

多くの人の記憶に残る「〇〇だから」「〇〇らしく」という言葉

「女だから家事をしろ、女だからメイクをしろ、女だから一人称は気をつけろなど(20代女性)」「意見をハッキリ言わなかった時に男らしくハッキリしろ! と言われた(30代男性)」「女なのに車を乗り回すなと夫に言われました(30代女性)」「言葉遣い。女なんだからそんな言葉使うなと言われた(30代女性)」「中学の担任から受験前の進路相談で『女子高に行った方が女らしくなるんじゃないか?』と言われた(40代女性)」など、発した側に深い意味はなかったとしても、言われた人には、ずっと記憶に残る言葉となっていることも多々あるようです。


>記事に戻る


【おすすめ記事】
ランドセルの色「男の子は黒、女の子は赤」は終わり? ラン活は同調圧力やジェンダーフリーへ
「男の子だから」「女の子だから」…ジェンダーのステレオタイプ弊害と自分らしさ
マイメログッズ「販売中止」に137人が賛否。“ジェンダー表現”の物議に「息苦しい世の中」の声も
制服で「つらい思い」をしない社会へ… 広がるジェンダーレス制服・選択制、変える学校文化の「普通」
「男の子なんだから」「痩せたね」…性別や外見差別に縛られないために、子どもに言ってはいけないコトバ
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線60周年。品川駅の「特大パネル絵」で振り返る、新幹線の忘れられないエピソード

  • 「正直、日本ってさ…」外国人に聞くぶっちゃけニッポン

    日本が大好きなチリ人に「住みたい都道府県」を聞いてみた。東京には住みたくない、その理由は?

  • ヒナタカの雑食系映画論

    永瀬廉主演の『よめぼく』も話題。もう“お涙ちょうだい”なんて言わせない「余命宣告」映画の誠実さ

  • 世界を知れば日本が見える

    「低所得者なのにディズニーに行こうとするなんて…」いつから夢の国は「格差社会の象徴」になったのか