「受験をやめようと思った」経験は意外と多い?
いよいよ2月1日から、東京・神奈川の中学入試が本番を迎えます。家族との時間や友だちとの遊びをはじめ、中学受験においては親子ともに我慢を強いられることも少なくありません。実際に保護者を取材してみると次のような声を聞くことができました。「成績が思うように上がらなかったとき、想定以上のクラス落ちをしてしまったとき、それでも本人にやる気が見られないときなど、中学受験をやめようかと家族で何度も話し合いました。そのたびに子ども自身の『やめたくない』『続けさせてほしい』という言葉で続けてきたパターンです」
「子どもの成績に一喜一憂し、本人も家族も我慢することが多い日々が続くと心身ともに疲れがたまります。4年生からの塾通いって長い……。受験はもうやめよう、と思ったことは1000回以上ありますね」
……それでも最後には「受験してよかった」と思えるのでしょうか、今まさに迷っている親子もきっといるはず。そこで今回は、実際に私立の中高一貫校に入学した経験者が今なにを感じているのか、多かった声をまとめてみました。
【私立中高一貫校の魅力1】授業が面白い!
「何度か授業参観に行きましたが、授業が面白いなと思いました。子どもたちの顔もキラキラしていて、前のめりで参加している様子。同じ学力レベルの子どもが集まっているから、授業もスムーズに進むのでしょうね」【私立中高一貫校の魅力2】友達関係が刺激的
「進学校なのですが、勉強だけではない多様性を感じます。楽器が得意、スポーツで県大会レベル、ゲームの腕前がプロ級など……。いわゆるガリ勉タイプではなく、勉強以外に好きなことや得意なことがあるって素敵ですよね。帰国子女がいるので、クラス内で英語も飛び交っています。多彩な友達からおおいに刺激を受けてほしいなと思っています」【私立中高一貫校の魅力3】先生が個性的
「私立中に限ったことではないかもしれませんが、教科によって先生たちが個性的!現役の大学院生の先生から、何十年も在籍しているベテラン先生まで、さまざまな先生たちの個性が爆発していて、いろんな大人の姿を見られるのはいい経験になりそう。好きな教科を極めた先生たちが自由に楽しく授業をしている雰囲気が感じられます」【私立中高一貫校の魅力4】部活が“ちょうどいい”
「わが子が通う中学では、活動は勉強との両立が大前提。定期テストで赤点を取ると活動禁止というルールの部活もあるようです。遠くから通学している子が多いので、練習時間も短め。部活で疲れて勉強どころではない…という地元公立中の噂を聞いていたので、あまり要領がよくない娘にとっては、今の学校がちょうどよかったなと感じます」【私立中高一貫校の魅力5】高校生と一緒の活動がある
「文化祭や体育祭、音楽祭など、中高合同で行われるイベントでは、高校生の活動を間近で見ることができてスケールの大きさを感じます。部活では、高校生に教えてもらえることも多く、中学3年の途中で引退したらすぐ高校生の活動に合流するなど、実質、中高と同じメンバーで部活を続けることができて楽しそうです」【私立中高一貫校の魅力6】施設が充実している
「とにかく敷地が広いのが特徴の学校。中高合同の体育祭ができる広大なグラウンド、テニスコートやサッカーグラウンド、複数の体育館や温水プール、大ホール……どれもすばらしく快適です。理科室などの専門教室はもちろん、図書館や自習室も充実。もちろん施設費を支払ってはいるのですが、恵まれた環境で6年間を過ごせるわが子を羨ましく思うほどです」他にも、
「毎年泊りの研修旅行がある」
「敷地内の畑で子どもたちが農作物を作っている」
「鉄道好きなので、電車通学が楽しいらしい」
「無宗教だけど、ミサの雰囲気が気に入っている」
「6年後、どのように大学受験を迎えるのかが想像できる」
などの意見がありました。
そして、
「子どもがとにかく楽しそうに通っている」
「第二志望だったけど、結果的にいい学校に出会えた」
など、親子ともに学校生活に満足しているという声も多く聞くことができました。どんな学校でも、楽しく充実した学校生活を送れる場所であることがいちばんですよね。
まさにいま、真っ最中の受験生のみなさん、終えたばかりの受験生はもちろん、これから本格的な受験生活スタートという子どもたちも、受験の先に楽しい学校生活が送れますようお祈りしています。
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