夏になると、子どもの頃に町内会のお祭りでもらった甘い麦茶を思い出す人、いませんか? いまや日本の夏に欠かせない存在となった「麦茶」は、平安時代には飲まれていて、江戸時代には「麦湯店」なるカフェが江戸市中にたくさん出店されていたといいます。麦茶には利尿作用のあるカリウムや、血液をサラサラにするアルキルピラジン、血行を良くして睡眠の質を高める「GABA」など体に嬉しい成分が含まれていますが、「作るのが面倒くさい!」という意見も。そこで、主婦の皆さんの「麦茶」に関するお悩みを聞き取りしてみました。

飲みっぱなし!のダメ夫にイライラ

東京都在住のめぐみさん(仮名・46歳)の家では、毎年夏になると、ご主人との麦茶戦争が勃発するといいます。理由はご主人が頑なに「飲み終わった後、新しい麦茶を作ろうとしない」ためなのだとか。

「息子が大学生になって家を出て、今は夫とふたり暮らし。夏は必ず水出し麦茶のポットを作り冷蔵庫に入れているのですが、飲み終わったら新しいのを作ってくれと夫に何度も頼んでいるのに、朝起きて麦茶を飲もうとして台所に行くと、空き容器がいつも流しに置きっぱなしになっているんです……」

あまりに改善されないため、ご主人と話し合って「最後に飲んだ人が必ず、次の麦茶を作ること」というルールを決めためぐみさん。メモ書きしたものを冷蔵庫に貼るようにし、これで一安心……と思ったのも束の間、さらにイライラが募る事態に発展。

「本当にムカつくんですが、夫が麦茶を1cm分くらい残して冷蔵庫にしまうようになったんです。連日それをやられてあまりに腹が立ったので注意したんですが、夫は『俺が最後じゃないから何の問題もないだろう』って……ああもぉ、考えるだけで胸がムカムカして、離婚の文字が脳裏に浮かびます!」

 

麦茶は煮だすべき!? 義母のこだわりにイライラ

続いては、昨年夏に同居を始めたお姑さんと麦茶の作り方で揉め、ご主人に別居を申し出ている真っ最中だという群馬県在住の美浦さん(仮名・42歳)からの訴えです。

義父母、美浦さん夫婦、運動部に所属する3人のお子さん(男児)の7人暮らしのため、夏場は麦茶づくりも一苦労。無くなると「麦茶ぁー!」「のど乾いたー!」と子どもたちが騒ぐため、水出しの麦茶ボトルを4本用意し、冷蔵庫に入れてしのいでいるといいますが……。

「私のやり方に義母がケチをつけてきたんです。『麦茶は沸かしたほうが美味しい。なんでその手間を惜しむんだ!』って。でも、ボトル4本分、合計8リットルの麦茶を煮だせる巨大なやかんなんて我が家にはありませんし、煮だした麦茶を冷やして、冷蔵庫に入れてさらに冷やして……なんてやっていたら、子どもたちの消費に間に合いません」

確かに煮だした麦茶は美味しいものですが、いまどきは水出し麦茶の味も十分に美味しくなっていて「暑い中、わざわざ煮だす意味が理解できない!」と美浦さん。義母以外の家族は誰も文句を言わないのに、義母だけは麦茶を飲んでは『薄い』だの『まずい』だのとブツブツ言うため、イライラが募っているといいます。

「夫に文句を言ったら『麦茶が足りないならペットボトルのやつを買ってくれば?』って、とんちんかんな答えが返ってきて、首を絞めてやりたくなりました。子ども3人の学費もこれからかかるところなのに、ペットボトルの麦茶を購入する余裕なんてあるわけないじゃないですか。1日4本以上飲むんですよ? ペットボトルを片付けて捨てる手間も考えてよ!って言いたいですね。

義母には『そこまで言うのなら、ご自身が飲まれる麦茶は、どうぞ煮だしていただいて。冷蔵庫の麦茶は勝手に飲まないでくださいね』と言ってみたら何やら喚いていたようですが、知ったこっちゃないですよ(笑)。毎日のように4本のボトルを洗って仕込むだけでも大変なのに、義母のわがままばかり聞いてはいられません」

 

工夫で夏を乗り切りましょう!

なるほど、どこの家庭でも「麦茶作るの面倒くさい」問題が勃発しているようです。

少しでも手間をかけずに済ませるため、

・安いミネラルウォーターのペットボトルを買ってきて、水出しパックを入れて使い捨てにしている
・ボトルに泡スプレー洗剤をかけて放置し、流し洗いをしている
・大きなやかんを2つ用意して、交互に麦茶を作っている
・麦茶パックをマグカップに入れてお湯をかけ、濃く煮だしたものをボトルに入れて水で割る

など工夫を凝らしている方も多いようです(ただし、ペットボトルに麦茶のパックを直接入れてしまうと飲み終わった後にパックを取り出しづらく、そのまま捨ててしまうと環境保護の観点からはおすすめできません)。

ちなみに筆者宅(2人暮らし)では麦茶ボトルを3本用意し、常に水出しパックを使って2本を冷蔵庫でスタンバイ。残り1本は洗って乾かしておくというローテーション制をとっています。洗うときは100均で購入できる手のひら大の角型メラミンスポンジを使用し、細かな茶しぶや水垢を一掃(メラミンスポンジはすぐにダメになるので、月に2回くらいの頻度で交換)。この“3本ローテ+メラミンスポンジ洗い”のおかげで、ボトルに嫌な臭いやカビのようなコロニーが発生することもなく、麦茶づくりの労力がかなり軽減されました。

まだまだ暑さが続く夏。家族とモメて暑苦しさを増す前に――みなさんもぜひ、様々な工夫で夏の麦茶づくりを乗り切ってみませんか!