最低賃金28円値上げで930円に
厚生労働相の諮問機関「中央最低賃金審議会」の目安小委員会は14日、2021年度の地域別最低賃金(時給)の引き上げ幅について28円を目安とすることを決めました。約3%の引き上げ幅は、過去最大だといいます。
これに日商と全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会の3団体は「到底納得できない」とコメントを発表。「飲食業や宿泊業などの事業者の実態や痛みを理解していない」と批判との報道もあります。
働き手にとってはうれしい発表ですが、あなたは自分が住む町の最低賃金額を知っていますか? 全国の最低賃金を都道府県ごとの労働者数で重み付けして算出される「全国加重平均額」を超えているのは日本で7つのみ。今回は、その7つの都道府県を紹介します。
最低賃金を超えている都道府県は7つ
下に示しているのは、全国の中でも、全国加重平均額を超えている都道府県のみを最低賃金額が高い順に整理したものです。
日本でも最も最低賃金額が高いのは東京都で1013円で、続いて神奈川県が1012円と、1000円以上の都道府県はこの2都県のみとなっています。
>>あなたが住んでいる都道府県はいくら?全国の最低賃金額を見てみる
ほかには、大阪府、埼玉県、愛知県、千葉県、京都府と、首都圏を中心とした、上述の2都県と合わせて7つの都府県が全国加重平均額を上回っています。