ヤフー運営のネットオークション・フリマサービス「ヤフオク!」は、「2021年度上半期 急上昇検索キーワードランキング」を発表しました。集計期間は2021年1~5月。2020年同期間と比較して検索数が急上昇したキーワードを5部門に分けて集計しています。
今回はネットオークション暦17年の筆者が、「ガジェット」部門の出品傾向なども含めながら、同部門の検索急上昇ワードを紹介します。
3位:「iPhone 12 mini」
2020年秋に発売された5G対応「iPhone 12シリーズ」の一つで、ホームボタンがない全画面スタイルiPhoneの中では、最小モデルのiPhoneです。7月10日にヤフオク!で検索してみると(以下、検索した日は同じ)、約1万6000件のヒットがありました。
ヤフオク!はストア出品ができるため、ガジェット系はストアが出品することも少なくありません。検索したときも、最初に表示されたのはストア商品でした。過去180日に落札された商品の数は約8500件。6カ月の平均で考えると、1カ月当たり1400件以上になります。
2位「Apple Watch Series 6」
新型コロナウィルスの影響で健康意識が高まったこともあり、健康管理に役立つスマートウォッチの需要が伸びているのでしょう。ヤフオク!で「Apple Watch Series 6」を検索してみると、約2100件のヒットがありました。iPhone本体よりも出品数は少ないのですが、180日間で落札された商品は3600件程度あり、比較的活発な取引がされていることがわかります。
1位:「iPhone 12」
2020年秋に発売されたモデルで、ヤフオク!を検索してみると7万6000件近い出品があります。本体だけではなく付属品の出品も多く、検索すると関連商品がたくさん出てきます。過去180日の取引件数は2万8000件以上で、圧倒的な数です。
ガジェット部門に関しては、1~3位をApple製品が占める結果になりました。スマートフォン自体はいろいろなメーカーが出していますが、Appleの強さが浮き彫りとなった形です。
付属品や本体が入っていたケースだけでも売れる
ガジェット系(特にApple製品)に関しては、正規の付属品や本体が入っていたケース(箱)だけでも売れることがあります。過去には、純正のシリコンケースが4000円以上で取引されていました。iPhoneの箱は今使っている自分のiPhoneを売るときに、箱に入れてセット売りすることを考えているのではないでしょうか。箱がセットだと、価格が上がることも少なくないからです。
付属品もApple純正製品は公式ストアなどで買うと高額なものもあるので、ヤフオク!など個人間取引のツールを使って買うことも少なくありません。
ジャンク品も取引される
ガジェット系の商品は、壊れていても取引されることがあります。いわゆる「ジャンク品」と言われているものですが、部品取りのために購入されるケースもあります。
例えば「iPhone 12 mini」のジャンク品は3万円近い価格で落札されています。また「iPhone 12」に関しては、ジャンク品でも9万円を超えているものもありました。当然ながら中に入っているデータの消去など細心の注意を払う必要がありますが、壊れていても売れる可能性が高いのがガジェット系の面白さといえます。
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