「ジェンダー関連の問題」「LGBTQへの理解」は若い世代の方が関心度が高い? 年代別の行動調査
今マーケティング業界で注目され、購買のターゲットとなっている「Z世代」と、かつてのメインターゲット「ミレニアル世代」。この2世代の社会問題への意識、購買に関する行動や趣味に対する行動など、「Z世代・ミレニアル世代のリアル」を調査しました。
今マーケティング業界で注目され、購買のターゲットとなっている「Z世代」。かつてのメインターゲットであった「ミレニアル世代」。この2世代の社会問題への意識、購買に関する行動や趣味に対する行動などを調査し、世代・性別ごとの特徴を探りました。
ネオマーケティングは6月3日、「Z世代・ミレニアル世代のリアル」をテーマに行ったアンケート調査結果を発表。調査は、全国の15~41歳の男女995人を対象に、2021年5月24~26日の期間でインターネットにより実施しました。回答者995人の属性は、Z世代男性245名、Z世代女性250名、ミレニアル世代男性250名、ミレニアル世代女性250名。
「Z世代」は1996年~2015年生まれ、「ミレニアル世代」は1980年~1995年生まれと定義しています。
「ジェンダー関連の問題」は若い世代の方が関心度が高い
ミレニアル世代とZ世代とを比較すると、「ジェンダー関連の問題」は、関心度合いに大きな差があり、男女ともにZ世代の関心度の方が高いことがわかりました。幼い頃からSNSでより広い社会に触れ、多様な考えに接触することに慣れているZ世代にとって、マイノリティの問題でもあるジェンダー問題は、身近に感じる問題なのかもしれません。
社会問題に対する取り組み、最も性差・世代差が出たのは「LGBTQ」への理解に関する事項
関心のある社会問題に対する具体的な取り組みとして、過去おこなった、もしくは現在おこなっているものでは、「マイバッグ・マイボトルを使用する」「食べ残しをしない、余り食材を活用する」「匿名で誹謗中傷を行わない」が40%以上を占めました。
最も性差・世代差が出た項目は「アウティング(LGBTQ+に対して、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露する行動のこと)をしない・させない」。同じZ世代でも、男性と女性では11.7ポイントの差があり、Z世代の女性については、ジェンダー問題への関心が行動にも現れていることがうかがえます。
気になることがあったときは「SNSで単語検索する」がZ世代2位
購買に限らず、何か気になることがあった際は、2世代ともに、GoogleやYahoo!などの「ブラウザで単語検索する」が最も多く、Z世代については、「SNSで単語検索する」が続きました。Z世代にとって、SNSはブラウザに次ぐ検索ツールとしても機能していることがうかがえます。 何かを購入する際の「相談相手」は、Z世代女性では「親に相談する」と回答した人が44.4%と最も多く、Z世代女性の購買行動において、親の存在が重要である人が多いようです。
ミレニアル世代の男性は趣味に関するコミュニティづくりに積極的
趣味があると回答した人が、その趣味に対する行動として最も多く挙げたのは「インターネット上で情報を集める」で、どの性別・世代でも半数以上を占めました。特徴的だったのはミレニアル世代の男性。「オリジナルのコミュニティを作る(ファン同士の私的なコミュニティ)」(18.4%)「インターネット上で仲間を作る(SNSを含む)」(29.1%)など、他と比べて趣味に関する独自のコミュニティづくりに積極的な傾向が見られました。
普段利用しているSNSは、上位1~4位の「LINE」「YouTube」「Twitter」「Instagram」に関しては、順位自体に世代差はありませんでした。しかし、「YouTube」は、Z世代女性は74.8%、ミレニアル世代女性は55.2%、「Twitter」は、Z世代女性は74.0%、ミレニアル世代女性は52.8%、というように、世代によって利用割合には変化が見られました。
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