5月30日は「ごみゼロの日」
5月30日は「ごみゼロの日」。「ご(5)み(3)ゼロ(0)」の語呂合わせで「ごみゼロの日」に定められています。1975年に愛知県豊橋市で市民運動として「530(ごみゼロ)運動」が始まったことがきっかけで、1993年には厚生省(現・厚生労働省)が5月30日を初日とする「ごみ減量化推進週間」を正式に制定しました。
今回は、環境省「一般廃棄物処理実態調査結果」のデータを元に、日本全体や各都道府県で排出されるごみの量を紹介します。
全国のごみ排出量は平成13年から20%減少
まず、日本全体のごみ排出量の推移を確認します。
日本全体では、最もごみの排出量の高かった平成13年から比較して、20%ほど排出量が減少しており、令和元年には1人当たり918gという状況になっています。
ごみの排出量が少ない都道府県ランキング
次に、ごみの排出量が少ない都道府県ランキングを発表します。
TOP5は以下のようになりました。
1位:長野県 816g
2位:京都府 836g
3位:滋賀県 837g
4位:神奈川県 848g
5位:埼玉県 861g
>>全都道府県ランキングはコチラ
1位は、長野県で816gでした。今回、オールアバウトでは、なぜごみの排出量が少ないのか、長野県の担当者に取材を実施。下記のような回答が得られました。
Q1. まずは1位になった率直な感想を教えてください。
率直に誇らしく思います。また、6年連続最も少ない都道府県1位になった要因のひとつとして、市町村が一般廃棄物の削減に向けて様々な取り組みを進め、県民一人ひとりにごみを減らす意識が浸透して、ごみをきちんと分別して意識高く取り組んでいることが挙げられます。
Q2. ごみの排出量削減のため、どのような取り組みを実施していますか?
長野県では更なるごみの減量に向けて、1人1日当たりごみの排出量800g以下を目指しています。目標達成に向け、「“チャレンジ800”ごみ減量推進事業」を展開し、プラスチックごみ問題への取り組み「信州プラスチックスマート運動」と、食品ロス問題への取り組み「食べ残しを減らそう県民運動~e-プロジェクト~」の2つを柱に取り組んでいます。
Q3. 今後、環境問題への取り組みとして、どのようなことをやっていく予定ですか?
令和7年度に向けて「つくる責任、つかう責任を意識して循環型社会を実現 ~信州らしい生活様式へ~」を取り組み目標に掲げています。持続可能な生産消費形態を確保することを目指すSDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」を念頭に、4R(リデュース、リユース、リサイクル、使い捨てプラスチック製品等から代替素材への転換を意味するリプレイス)の推進や食品ロス削減などの取り組みを進めて参ります。
SDGsでも掲げられている通り、ごみの排出量を減らし持続可能な社会を作ることは世界的な取り組みとなっています。ごみゼロの日には、今一度自分が出すごみの量に意識を向けてみてください。