子どもが学校に通っている場合、PTA役員はいい意味でも悪い意味でも親の関心事の1つではないでしょうか。できるだけ引き受けたくないという意見が多いですよね。
主婦向けの求人サイト「しゅふJOBパート」を運営するビースタイル メディアが行った「PTA役員の体験談についてのアンケート調査」(※)の結果によると、PTA役員で大変だった役割で最も多い回答を得たのが「学年委員」、次いで「PTA副会長」「広報委員」となりました。
逆にPTAの役員をやって「これは良かったな」と思う役割については、「学年委員長」「広報委員」「PTA副会長」が挙がっています。「大変だったと思う」役員、逆に「やって良かったと感じる」役員の1位が同じ結果になりました。
※「しゅふJOBパート」登録者を対象に4月17~23日、インターネット上で実施。有効回答数は422件
PTA役員になりたくない!
PTA役員に関しては、やりたくないという人が多いのは事実でしょう。そもそもなぜPTA役員になりたくないのかというと、定期的に会議がある、PTA総会などで人前で話すことになる、仕事を休まなければならない、などがあります。
かつて小中学校でPTA役員をしたことがある筆者の周りの人を見ていても、なぜ自分がやらなければならないのか? と、なんだか損をしたような気持ちになってしまうこともあるようですね。
役員をやらないなら役員に対して文句を言ってはいけないのでは?
筆者の周囲を見ても多くの保護者はPTAの役員をしたくないと考えているので、役員決めの時には大もめになることも少なくありません。一方でPTAの役員は家庭の事情や仕事などで、なかなか引き受けられないこともがあるのは事実。それを加味した上で、他の人が役員になることも多々ありますよね。
その時に大切なのは、役員に対して文句を言わないことだと筆者は思います。筆者がPTA役員の時に、運動会の駐車場のことで保護者からクレームを受けていた役員の方がいました。誘導がうまくできない、駐車場が狭いとの内容でしたが、それはPTAの会議で全役員の意見を取り入れて決まったことです。
もし異議があるならば、自分がPTA役員になって変えていけば良いのでは、とも思ってしまいます。自分は役員をやらなかったのに何を言っているんだろう。そう思ってしまう人は少なからずいると思います。
PTAの役員からは逃れられないと思っていたほうがいい
学校の規模や子どもや保護者の人数によっても違ってきますが、子どもがいるうちは必ず何らかの役員になっていただくという暗黙の了解がある学校も少なくないようです。筆者の周りでは、仕事が忙しいなどと言って役員をやらずに逃げている保護者もいるのですが、今は仕事をしている人も多く、仕事が役員をやらない理由にはならない時代です。
仮に役員から逃れることができても、他の保護者は「仕事は役員をやらない理由にならない」と分かっています。そのため他の保護者からの「残念な気持ち」からは逃れることができないと考えられます。「役員をしなかった人」という目で見られてしまうことも少なくありません。
筆者の周りでも、ずっと役員を逃れてきた人がいますが、今でも「役員をしなかった〇〇さんね」と言われてしまうことがあるほど(おそらく小規模の学校だったことが関係していると思います)。
1年間何らかの役員をすることと、ずっと役員をしなかった人と思われるのではどちらがいいのか。そういった視点で考えることもできるのが、PTAの役員です。1年間PTAの役員をやって、子どもたちのために活動したほうが後々のためにも良いのではないか。筆者の周りを見ても、そう思えしまうのは、筆者が小心者だからかもしれません……。
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