小中学生が苦手な教科1位は「算数」と「数学」。親としてどうやって克服させればいいんだろう

ニフティが「キッズ@nifty」にて「好きな教科・苦手な教科」に関するアンケート調査を実施しました。これよると算数と数学が好きな教科嫌いな教科の両方で1位になりました。算数や数学は高校、大学、社会人になっても使う教科ですよね。親としてどうやって苦手克服すればいいのでしょう。

小中学生の好きな教科、苦手な教科はともに「算数」「数学」

「キッズ@nifty」を運営するニフティが実施した「小中学生が好きな教科・苦手な教科に関するアンケート調査」(※)によると、小学生が1番好きな教科は「算数」が23%でトップ、中学生でも21%が「数学」を好きと答えています。

一方で苦手な教科は、小学生の36%が「算数」、中学生の35%が「数学」と回答。義務教育の過程においては算数と数学が好き嫌いの両方でトップをとった結果となり、得意不得意の2極化が進んでいると思われます。

【「小中学生が好きな・嫌いな教科」全ランキングを見る】

今回は小中高の算数・数学の教員免許を持つ筆者が、自身の子育ての経験から、算数や数学に苦手意識を持つ子どもにどうやったら克服してもらえるのかを考えていきます。

※調査期間は4月1~30日、有効回答数は3117件
 

文章問題は図を書くと分かりやすくなる

筆者にも高校生と大学生の子どもがいるのですが、小学校時代は特に算数の宿題がたくさん出ていたと記憶しています。計算問題からはじめ、文章問題までさまざま。小学校での算数は中学校高校、そして大学に入学しても基礎になるため、力を入れているのでしょう。

筆者は大学時代に教育方法について学び、小中高の算数・数学の教員免許を取得しました。筆者自身も算数数学は得意で、子どもたちが小学生や中学生の時に、算数や数学を教えたこともあります。

その経験からすると、算数や数学的な考え方は非常に難しい部分もあり、特に小数や分数、そしてパーセンテージや割合の分野になると、学習内容の理解に手こずる子どもが増えてくる印象です。

子どもたちを見ていて思うのは、問題が分からない時、ほぼほぼ図を書かないということです。特に文章問題になると、頭の中でイメージするのは難しくなります。イメージができないから、ますます難しく感じてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

でも文章問題をスラスラ解ける子は、自分で図を書いていることが多いのです。そうすることによって視覚的に問題をとらえられるので、問題の趣旨や条件をしっかりと把握できます。
 

よく分からない文章問題は、身近なことで置き換える

お金のことになると計算ができてしまう不思議

算数や数学の問題を見てみると、日常では起きないような問題が設定がされていることがあります。子どもは身近なこととして受け止められないので、イメージがしにくくなってしまうのです。そういう場合には日常的に使っていることに問題を置き換えてしまうのも、問題を解く方法の1つです。

例えば、お金の計算になるとスムーズにできる子が多いです。当然すべての子どもに当てはまるわけではないのですが、例えば60×5の計算問題があった時、なかなか答えられなくても「60円のお菓子を5個買ったらいくら?」と聞くと300円と即答できるのです。普段からお金に触れることも多いですし、不思議とお金の計算はできてしまいます。


>次ページ:苦手な割合の計算も消費税ならできてしまう


 

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