副業の中でも、注目が高まっているエンジニア職。未経験者にはハードルが高い仕事に思えますが、実際にエンジニア副業として、収入はどのくらい得ることができるのでしょうか?
RaiseTech(レイズテック)は5月11日、エンジニア市場に関する実態調査結果を発表しました。同調査は、エンジニアとして副業をしている人1121人を対象に、2021年4月13~14日の期間で、インターネットにより実施。
副業エンジニアの気になる月収! 副業で100万円以上という驚きの額も
現在の副業エンジニアによる1カ月あたりの収入額は、ポイントサイトやアンケートモニターなど、エンジニア以外の一般的な副業収入と同じ並びにはなっていますが、「10~50万円未満」と回答した人は、一般的な副業では30.3%。副業エンジニアでは34.3%と割合が増えています。満足度の高さを考えると、エンジニア副業は、収入と精神面での負担のバランスがとれた副業といえるかもしれません。
エンジニアの副業を始める際に感じた苦労は、「専門的なスキルを身に付けること(37.5%)」が最も多く、次いで、「精度の高いスキルを身に付けること(32.2%)」「時間管理(29.1%)」が続きました。スキルに関する苦労はエンジニアなら副業、本業に関わらず生じるものですが、やはりエンジニア副業も、時間や「本業との棲み分け(19.5%)」など、本業とのバランスは悩みのタネとなっているようです。
エンジニアを始める前の副業経験は? あまり稼げなかった理由は「時間がない」「単価が安い」
「エンジニアを始める前に経験のある副業」で「エンジニア以外の副業経験はなし」という人はわずか8.1%と1割未満でした。エンジニアを始める前に取り組んでいた副業による月の収入額(複数経験の人は合算した収入額の月平均)は、「5万円未満(36.3%)」が最も多く、次いで「5~10万円未満(23.8%)」「10~30万円未満(18.5%)」が続きました。
「5万円未満」と回答した人が副業であまり稼げなかった理由として、「一つの仕事の単価が安かった(20代/女性/山形県)」「スキマ時間でできることだけしているから(40代/男性/神奈川県)」「副業に費やす時間が不足している(50代/男性/愛知県)」「取り組める時間のなさ、本業の多忙さ(50代/男性/神奈川県)」「ダブルワークによりメンタル面の負担が大きかったから、実績が伴わなかった(40代/男性/福岡県)」などが挙げられました。副業に割く時間がないことや本業との両立で、精神的な負担を感じる人も多いようです。
副業エンジニアに「満足している」人は約7割! 「働いていて楽しい」の声も
副業でエンジニアを始めた理由で最も多かったのは、「収入をさらに増やしたかったから(40.1%)」。次いで、「副業やWワークをしたいと思っていたから(18.0%)」「やっていた副業の収入額が少なかったから(15.9%)」が続きました。
エンジニアの副業に対して、「とても満足(14.2%)」「それなりに満足(55.5%)」を合わせると、約7割の人が満足しているという結果に。「趣味に関する副業だから、働いていて楽しい(30代/男性/静岡県)」など、好きな仕事だから楽しいという回答や「技術があるのでそこそこ稼げるし失業することがない(40代/男性/東京都)」「ITデジタル化が急務なので引く手あまたである(50代/男性/東京都)」など、需要が尽きず仕事に困らないという声が見られました。また、「単価が高いから時短でやりやすい(50代/男性/東京都)」など収入面の良さや副業としてのやりやすさも高い満足度に繋がっているようです。
副業であっても高いスキルが必要とされるエンジニア職は、「本業の仕事の幅が広がる(40代/男性/東京都)」という声もあるように、何より自身の市場価値を高めることができることが最大の魅力でもあるようです。
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