「親しき仲」に勃発した貸し借りトラブル実話…貸したバッグを返却しない“親友”の呆れた言い分

「親しき仲にも礼儀あり」といわれるように、人間関係は仲が良ければ何をしてもいいわけではなく、どんな時にも「礼」を示すことが大切です。しかし、「仲がいいんだから、これくらいいいじゃない」とばかりに関係を利用する人も、なかには存在するようで……

「親しき仲にも礼儀あり」といわれるように、人間関係は仲が良ければ何をしてもいいわけではなく、どんな時にも「礼」を示すことが大切です。そもそも親しいからこそ、相手の立場や考え方を尊重するべきなのですが――「仲がいいんだから、これくらいいいじゃない」とばかりに関係を利用する人も、なかには存在するようです。

なぜそうなった!? まさかの結婚式トラブル

神奈川県在住の葉月さん(仮名・32歳)は、2年前、知人の結婚式にお呼ばれしました。相手は高校時代からの同級生で、その時までは「親友だと思っていた」のだと葉月さん。
 

「一緒に海外旅行に行ったこともありますし、社会人になってからも月に2~3度は会い、くだらないことを語り合う友人だったので、私は彼女のことを親友だと思っていました。そんな彼女から結婚の報告を受けたときには、え!? 何も聞いてなかったけど、付き合っている人がいたの!?とびっくり。それでも、親友なんだから喜ばなきゃ! おめでたいことなんだから、心からお祝いしなくちゃ! そう思っていたんです」
 

その後、彼女から「お金がないから、レストランでパーティー形式にしようと思っている。衣装なども借りない予定だから、あなたが持っているブランドのドレスとバッグ、それから靴を貸してほしい」と頼まれた葉月さん。
 

社長付きの秘書という仕事柄パーティーに出席する機会もあり、葉月さんはボーナスをはたいて購入した高価なドレスやバッグをいくつか所有していました。そのことを友人も知っていたのですが、おめでたい席だから……と葉月さんは指定されたアイテムを貸し、結婚披露パーティーは無事に終了しました。
 

けれども、それから1か月経っても2か月経っても一向に返してくれる気配はなく、結婚前まで毎日のようにあったLINEや電話もゼロ。さすがにしびれを切らした葉月さんが「貸したものをそろそろ返して」と連絡すると、驚きの答えが返ってきたといいます。
 

「えー、あれ、返さなきゃダメなの? 友達なんだから、お祝いにそのままくれると思ってたのに」
 

その返信を見て、愕然としたという葉月さん。お祝いとして5万円を包んでいたのに、まさか貸したはずのものまで……と、だんだん怒りがこみあげてきました。
 

「すかさず電話をかけ、返してほしいことを再度繰り返しました。あれは私が大切にしているドレスやバッグであって、あなたにあげるために貸したわけじゃないと伝えると、彼女は渋々ながら返してきたんです。心から謝ってくれたら前の関係に戻れるかな、なんて期待していたんですが、最後の最後に『葉月って、こういうところ、ケチ臭いよね~。私たち友達なんだからさぁ、ここは笑って、やっぱりいいや、それ、あげるよ!って言う場面じゃない?』って言われて、ああこれはもうだめだって思いました」
 

いつの間にか、冷蔵庫が空っぽに…!?

親しい仲の最たるもの。それは彼氏彼女の関係かもしれません。京都府在住の怜奈さん(仮名・30歳)は、この冬付き合い始めたばかりの彼に、約2か月で別れを告げました。その理由は……、
 

「付き合いだして1か月が経ち、とくに大きな喧嘩もなく過ごしていたので、彼になら渡してもいいかも?と思い、部屋の合鍵を渡しました。すると翌日の土曜日、さっそく彼が部屋にやってきたんです」
 

きちんと連絡をしてから部屋に来てくれたので、「ああ、礼儀正しい彼でよかった」と思った怜奈さん。仕事のために日曜日は留守にする予定だった怜奈さんは、翌朝「今日、私は仕事でいないけど、ゆっくりしていっていいよ」と彼に告げ、仕事に向かいました。
 

「夜……たしか20時過ぎだったと思います。私が部屋に帰ってくると、彼がいなくなっていました。翌日仕事だから帰ったのかな?と思って着替えたりしていると、コンビニで買ってきたらしき、お湯の入ったカップ麺を持った彼が戻ってきたんです」
 

ああそうだよね、もう夕飯の時間だし、お腹が空いていたんだよね。彼に悪いことをしたな。そう思ったという怜奈さん。「今から何か作るよ。少しだけ待ってて」そう言いながら冷蔵庫を開け、中を覗き込んだ瞬間、彼女は思わず自分の目を疑ったといいます。
 

「冷凍庫にはスライスしたパンや小分けにしたごはん、ベーコン、ソーセージを、冷蔵庫には牛乳や作り置きの惣菜をたっぷり用意してあったのですが、それらがすべて無くなっていたんです。彼に尋ねると『お腹が空いたから、全部食べちゃった』と悪びれることなく答えて、二度びっくりでした」
 

開封したばかりの牛乳はまだ700mlは残っていたはず。パンも5枚は残っていた。白菜半玉分で作った浅漬けも、キュウリのぬか漬けも、お弁当用に作っておいたアジの南蛮漬けや味付け玉子もタッパーいっぱいにあったはず。そもそも、朝ごはんを出してから仕事に行ったのだから、彼に必要だったのは昼食1食分だけのはず。それがなぜ……?
 

と、何が起こったのか一瞬理解できず、思考がグチャグチャになったという怜奈さん。ふとシンクを見ると空になったタッパーや牛乳パックが雑多に詰め込まれていて、「あ、これ、ヤバイやつだ」と悟ったといいます。
 

そんなことが2度、3度と続いたある日、怜奈さんは意を決し「私がいないときに冷蔵庫を開けてなんでもかんでも食べるのはやめてほしい」と苦情を言いました。すると彼は突然怒り始めました。
 

「俺のために食事を用意してくれていると思ってたのに! 食べたいときに食べたい物も食べられないなんて、おまえはヒドイ女だ! 彼女としての気遣いはないのか! と怒鳴られました。外食するときはごく普通の量を食べるし、私が料理を作って出すときも普通の量を食べて『お腹いっぱい』と言うのに、なぜか私がいないときだけ冷蔵庫の中の物を食い尽くすんです。それって異常ですよね。そもそも、食費も払わず他人の家の冷蔵庫の中身を漁るなんてありえません。そう考えるだけで気持ち悪くて耐えられなくなったので、その場で鍵を返してもらい、速やかに別れました」
 

葉月さんも怜奈さんも、仲が良いからこそ「遠慮があってしかるべき」という考え方なのに対し、相手はどうやら「親しいんだから、何をしてもいい」と思っていた様子。しかしそもそも、“仲が良い関係”は、互いの「ギブアンドテイク」で成り立つもの。
 

一方的に求めてくる相手とは、「仲が良くなかった」ものとしてサクッと縁を切ったほうが得策かもしれません。

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