与信管理サービスを提供するリスクモンスターが、22年卒を対象に調査した「就職したい企業・業種ランキング」を発表。3年連続1位の人気業種や就職活動の動向が明らかになりました。
最も働きたい業種は地方公務員。3年連続の1位に
3位のGoogle、2位の国家公務員を抑えて3年連続の1位となったのは、地方公務員でした。選ばれた理由は「安定しているから」が多数。学生の安定志向が伺えます。
同じ公務員でも地方公務員が上位なのは、自分の地元や身近な地域に密着した仕事に魅力を感じているためとも考えられます。
また前回の調査(21年卒、以下同)に比べて、東海旅客鉄道(前回64位→今回13位)や、パナソニック(前回87位→今回13位)など、コロナ禍でも業績を回復させた国内企業が大幅にランクアップ。
集英社(前回64位→今回19位)や講談社(前回64位→今回20位)など巣ごもり需要で販売冊数を伸ばした出版業も上位となり、コロナ禍で注目を集めた業種が人気となる結果になりました。
情報収集はインターネットでも、参考にするのは親の意見
就職先の情報収集手段は「企業のホームページ・パンフレット」が圧倒的に多く、次いで「上記以外のインターネット情報」「SNS」という結果に。
一方で、就職先の意思決定は「親の意見を参考にしながら、自分の意思で決める」が「自分の意志のみで決める」を抑えて1位に。
インターネットで情報を集めて、親の意見を参考に決めるという今の就活生の姿勢が見て取れます。
「就活ルール廃止」も動向変わらず。ただし早いほど内々定の割合は高い
就職活動を開始した時期は「大学4年生」が最も多く、次いで「大学3年生 1~3月」となりました。昨年から「就活ルール」が廃止され、就職活動の開始時期は自由とされましたが、今のところ実際の動向に大きな変化はないようです。
しかし、内々定を獲得している学生の半数以上は大学1〜2年生から就職活動を開始しているという結果に。就活を始めるのが早いほど内々定を取得できる割合が高いとも考えられます。
安定志向でコロナ禍での業績も気にしつつ、インターネットで情報を集め、親の意見を参考にして、早くから就活を始めて内々定を目指す、というのが今の就活トレンドといえそうです。
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