Z世代がなりたい職業1位は「インフルエンサー」! 憧れの人は「ふくれな」

子どもから大人へとステージが大きく変化していく段階のZ世代(1990年代半ば~2000年代の初め生まれ)。個性や多様性が叫ばれる現代において、Z世代は将来をどのように考えているのでしょうか。アンケート調査によりZ世代の価値観、求める理想が見えてきました。

進学や就職と、子どもから大人へとステージが大きく変化していく段階のZ世代(1990年代半ば~2000年代の初め生まれ)。良い大学に入り、大手の企業に勤めれば安泰と言われていた時代とは違い、個性や多様性が叫ばれる現代において、Z世代は将来をどのように考えているのでしょうか。

memedays(ミームデイズ)は3月30日、Z世代(15~21歳)の「将来に関する意識調査」の結果を発表しました。同調査は15~21歳の女性114名を対象に、2021年3月9~19日の期間でインターネットにより実施。アンケート調査により、Z世代の価値観、求める理想や生き方などが見えてきました。
 

Z世代がなりたい職業1位は「インフルエンサー」! 

Z世代が「将来なりたい職業」1位は「インフルエンサー」!

Z世代が「将来なりたい職業」1位は「インフルエンサー」(21.1%)。SNSの普及に伴って消費行動に影響力を持つ一般人が急増したことで、もともとはマーケティング用語だった「インフルエンサー」は、もはや若い世代の間では職業として認識されています。

同じく、インフルエンサーとしての意味を含む「YouTuber」は11位(5.3%)。YouTuberの動画制作に限らず、様々な手法で個性を発揮することへの憧れから、職業としてのインフルエンサーの人気が高まったようです。

1位の「インフルエンサー」と3位の「芸能人(歌手・俳優・声優など)」(13.2%)以外は、2位の「保育士・幼稚園教諭」(18.4%)、4位の「公務員」(12.3%)、5位の「教師・教員」(11.4%)と、どちらかというと保守的な職業が並びます。

Z世代の職業観は、インフルエンサーや芸能人など個性的で華やかさを求める「刺激志向」と、保育士、公務員、教師など社会に信頼され堅実さを求める「安定志向」とで両極化している様子がうかがえます。
 

憧れの大人は「ふくれな」! 「学歴」よりも「コミュ力」重視 

「なりたい職業」では11位だったYouTuber。憧れや影響力は強い

「こんな大人になりたい、こんな生き方をしたいと思う大人」は、たくさんの人の名前が挙げられたものの、最も多かったのは「ふくれな」をはじめとする「YouTuber」(20票)。「なりたい職業」では11位だったYouTuberですが、個人に対する憧れや尊敬の念は強く、影響力も強いことがうかがえます。

次に多かったのは「アイドル」(12票)で、「SixTONES」、「Snow Man」、「TWICE」のメンバー名があがりました。その他は「モデル・タレント」(10票)、「歌手・アーティスト」(7票)、「俳優・役者」(6票)といったジャンルが続きます。

Z世代は社会的なステータスや功績といった一目見てわかる情報よりも、動画を見て伝わるキャラクターやストーリーに憧れを抱きやすいようです。その影響が出ているのが、Z世代が「将来、社会で活躍する人になるために大切」と考えること。

Z世代は、コミュ力や伝える力を重視しているよう

1位に挙げられたのは「コミュニケーション力」(86.0%)。次いで2位は「人とのつながり」(71.9%)、3位が「人に伝える力」(58.8%)でした。逆に、回答が少なかったのは「努力」(0.9%)、「高学歴」(13.2%)となっています。
 

72.8%が将来について「SNSから影響を受けている」

将来に対する考え方は、SNSの影響が大きい

「将来や夢のために、いま頑張っていること」は、1位「勉強」(60.5%)、2位「学校生活」(39.5%)、3位「友達関係」(29.8%)、4位「検定・資格の取得」(27.2%)、5位「バイト」(26.3%)。5位までは一見、従来とそれほど変化はないようですが、6位に「SNS」(24.6%)が入ります。SNSネイティブなZ世代ならではの項目と言えるでしょう。

72.8%が「将来に対する考え方」は「SNSから影響を受けている」と回答しています。SNSで他人と繋がり、情報収集することが当たり前のZ世代。将来のイメージについて65.8%が「ワクワクする」とポジティブな印象を持っています。

そんなZ世代の将来への価値観に影響を与える可能性が高いことを念頭においたSNS活用プロモーションが、今後も企業側には求められます。

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