『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、2007年に始まった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの完結編。地球の総人口の半分を奪った「セカンドインパクト」の発生から15年後の日本を舞台に、主人公の碇シンジ(14歳)が「使徒」と呼ばれる巨大生物との戦いに巻き込まれていく物語です。
もはや伝説的なアニメである『エヴァンゲリオン』の主人公・碇シンジ。彼はどんな宿命を背負っているのでしょうか。碇シンジの生年月日は2001年6月6日。今回はこれをもとにして算命学で解明していきます。
碇シンジはなぜ巨大生物と戦うことになるのか?
エヴァンゲリオンで描かれる14歳の碇シンジは、とても内向的な少年です。でも物語の中では戦いに巻き込まれてしまい、果敢に戦う少年としてストーリーの中心に置かれています。14歳の内向的少年である碇シンジが、なぜ巨大生物との戦いに巻きこまれてしまうのでしょうか?
碇シンジの陰占図の日干支を見てみると「庚子」となっています。「庚」は、剛鉄を表し、本質は「戦いの星」なので波乱に満ちた人生のほうが実力を発揮できます。鉄は熱せられ、打たれて強くなっていきます。そのために山あり谷ありの過酷な環境のほうがその本質が引き出され、ますます強くなっていくのです。そして人としての魅力も磨かれていきます。
「庚子」は冬の海に浮かぶ船を表現していて、どことなく落ち着きを保てないところがあります。周りの影響も受けやすく、まさに動乱の中の過酷な環境にはぴったり干支なのです。このような背景があるため、碇シンジが巨大生物と戦うのは宿命ともいえそうです。
巨大生物との戦いは当然のことだった!
碇シンジが自分が意図してない所で戦いに巻き込まれてしまうのは、陰占図の中に秘密があります。それは「天剋地中」を所有しているからです。
天剋地中は、天も地も破壊された状態を表すので、常に破壊が起きやすい運勢の中にいます。碇シンジの場合には、「庚」と「甲」がお互いに消しあうような関係性になっています。加えて干支の「子」と「午」が以下の図のような対中(真反対・破壊)の関係になっているのです。
このような2つの条件が揃った上での天剋地中なので、これを持っている人は決して多くはありません。そのような中で碇シンジは天剋地中を持っているので、やはり戦いに巻き込まれるのは必然だったのです。
碇シンジは人を惹きつける存在。なぜ魅力的なのか?
天剋地中を所有している人は、人間的に奥が深く神秘的、周りの人を引きつける魅力を備えています。別の言い方をするとカリスマの星でもあります。内面では激しい葛藤をくり返し、身内には激しい言動をとる傾向がありますが、普段は決して表に出しません。
父と母とは生き別れ?
生年中殺(陰占図の辛巳が違いに消し合うような関係)があるので、親や上司など目上の方との関係が上手くいかない宿命です。親とは生死別や生き別れなどになりやすいといえるでしょう。
もし本当に親と生き別れているならば宿命通りです(アニメの設定では母親は碇シンジの前で姿を消し魂だけ残ったとされています)。母親と一緒の生活ができていないのは宿命通りなので、碇シンジの運はどんどん上昇することになります。
保守的で古風な考え方をする
陽占図の中央に「玉堂星」があります。中央の玉堂星は、新しいものよりも伝統的なものや古典的なことに関心が向かいます。自ら学ぶことで知識を吸収し、観察力や洞察力にも優れた能力を発揮します。戦いの中で学び、それを次に生かしていくのは「玉堂星」があるからだと思われます。
もし碇シンジが実在し、人類が巨大生物と戦うことになったならば、彼が戦いの中心になってくると思います。彼はどうしても戦いに巻き込まれてしまいますし、戦いの中で運気を上げていくからです。物語の中の碇シンジを算命学で解明していくと、ぴったりと合う部分も多くみられました。もしかしたら作者は算命学を知っているのでは? そんなことを考えてしまいます。
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