数々の便利なアプリのおかげで、スマホ1台あればショッピング、決済、エンタメ、通信、SNSなど、何でもできるこのご時世。今回はお隣の国のモバイルアプリにスポットを当ててみます。みんなのスマホに必ず入っている定番&人気アプリには、どんなものがあるでしょうか!?
※ランキングはweb分析サービスwiseupによる2021年3月15~21日調べ
1:KakaoTalk(カカオトーク)
日本でよく使われるコミュニケーションアプリといえばLINEですが、韓国で使われている最も代表的なものは、韓国企業カカオが開発したKakaoTalkです。電話番号さえあれば誰でも利用可能で、互いに電話帳に登録している者同士は自動でリストに追加されます。
友達、家族とのチャットはもちろん、会員登録しているお店のポイント内訳やプロモーションの案内、病院や美容院などの予約確認メッセージの送受信などにも利用されており、韓国で暮らすならマストな存在。
카카오 톡(カカオトック)を略して카톡(カトック)と呼ばれています。
2:YouTube(ユーチューブ)
多くの食べ物を飲み食いする様子を公開するオンライン放送「モクバン」や、プロのメイクアップアーティストによる最新メイク法の紹介、お笑い芸人によるコントなど、絶大な人気を誇る韓国発のチャンネルも数多くあります。
有名塾の講師や学校の先生が作成した講義を聴きながら勉強する学生も多く、コロナ禍の遠隔授業でもYouTubeは欠かせない存在に。
3:NAVER(ネイバー)
韓国を代表する検索エンジンとして、あまりにも有名なNAVER。メール、ブログ、ショッピング、証券など、あらゆるサービスのプラットフォームとしても圧倒的な機能性と使いやすさで人気です。
韓国では他にDaum(ダウム。カカオが運営)や、Googleといった検索エンジンがよく利用されています。
4:쿠팡(クーパン)
韓国版Amazonをめざす、韓国のeコマース企業のオンラインショッピングサイトです。遅くとも注文の翌日までに注文商品を届ける「ロケット配送」で人気に。
午前0時までに注文すると、翌朝には玄関前に配送されるという生鮮食品配送サービス「ロケットフレッシュ」も好評です。
最近ではニューヨーク証券取引所に上場したことでも話題になりました。
5:BAND(バンド)
NAVERによる閉鎖型のSNSとして、特定のグループメンバー同士が交流するためのアプリです。メインとなる掲示板機能のほか、チャットもできます。
たとえば、○○同好会のグループ、○○大学卒業生のグループ、○○を愛する会というように、同じ所属の者同士で会話をしたり、メンバー全員に対する活動の告知ができます。幅広くメンバーを募集するものは、公開設定をすることで誰でも閲覧可能に。
学校や塾などが利用することもあり、担任が子どもたちの学校生活や活動内容を報告するために保護者のグループをつくったりと、利用の仕方は様々です。
6:Instagram(インスタグラム)
韓国で流行った #달고나 커피(ダルゴナコーヒー)や #수플레오믈렛(スフレオムレツ)といったハッシュタグが、コロナ禍の日本でもヒットしたのは記憶に新しいところ。
逆に、日本で流行った「どうぶつの森」はコロナ禍の韓国で大人気に。#동물의숲(どうぶつの森)のハッシュタグがInstagramを賑わせていました。
7:배달의민족(ペダルの民族)
韓国で最も利用者が多いフードデリバリープラットフォームで、アプリダウンロード数は累計5400万回、アプリ訪問者数は1カ月で1千万人。
韓国では以前より出前が盛んに行われており、一般家庭にも出前文化はすっかり浸透しています。
そんな事情もあり、ほとんどのレストランやカフェがフードデリバリーに対応しているので、指を数回動かすだけで自宅で何でも食べられるという便利さです。
8:당근마켓(タングンマーケット)
韓国で今大人気のフリマアプリです。利用する地域を設定すると、自分の居住エリア内で出品されている商品を探すことができます。
売主と買主はアプリ内のチャット機能で商品受け渡しの時間と場所を決定します。受け渡し時の会話は「タングンですか?」「はい」、ほぼこれだけ。
事前に取り決められた商品と金額をさっと交換しておしまいです。日本に進出予定あり。
9:NAVER Map, Navigation(ネイバー地図、ナビゲーション)
韓国最大手検索エンジンNAVERによる地図アプリ。
目的地までの最短公共交通機関の割り出し、バスや電車の現在位置の確認、レストランなどの位置検索時には関連ブログの表示もあるなど、多機能で使いやすい点で人気があります。
日本語にも対応しているため、韓国旅行中の日本人旅行客にも利用されています。
10:Facebook(フェイスブック)
페이스북(ペイスブック)を略して페북(ペブッ)と呼ばれています。
日本と同様、同級生や家族、友人などリアルな人間関係を中心とする、近況報告としてよく利用されています。
その他の人気モバイルアプリ
他にも、PM2.5など粒子状物質の状態を示してくれるものや、デジタルコミックアプリ、Samsung Payなどの決済サービスアプリも人気です。
ちなみに日本では利用者の多いSNSといえばTwitterも外せませんが、韓国ではInstagramなど他のSNSと比べるとユーザーが少なめで、トップ10入りはせず。
最後にトップ10圏外ではあるものの、韓国ならではのアプリをいくつかご紹介します。
cashwalk(キャッシュウォーク)
歩くだけでポイントが貯まり、コンビニやカフェなどで商品と交換できるという、まさに神アプリ!
100歩につき1ポイント、1日上限100ポイントまで貯められます。万歩計的に使用しながら、ご褒美までついてくるとあって幅広い年齢層に人気があります。
Naver Cafe(ネイバーカフェ)
韓国の検索エンジンNAVERが運営するサービス。
たとえば、K-popアイドルのファンたちでつくるファンカフェや、特定のゲームの情報を交換するカフェというように、同じ趣味や目的をもつ人々が情報交換する場です。
自由に閲覧できるカフェもありますが、カフェの開設や参加は基本的に会員登録が必要。
カカオストーリー
KakaoTalkと連携した、写真・動画の共有を基盤としたソーシャルネットワークサービス。
FacebookやInstagramとよく似ていますが、基本的にはKakaoTalk内の身近な友人間で利用されており、友達申請をして承認された相手の写真だけがタイムラインに上がってきます。
友達の投稿だけをピンポイントにチェックできるので、情報過多になりすぎないのがメリットです。
健康状態自己診断
韓国の文部省にあたる教育部が、コロナ禍における学生の健康状態を把握するために開発したアプリです。
現在韓国では小学1年生から高校3年生まで、毎日登校前にこのアプリを使って学校に健康状態を報告することになっています。
設問に答える形式で健康チェックを行い提出するのですが、自分や同居家族の健康状態によっては、登校自粛や検査を促す案内が表示されるようになっています。
日本語、英語、中国語、ベトナム語、ロシア語など多言語に対応する仕様になっています。