不動産テック総合サービス「RENOSY(リノシー)」を運営するGAテクノロジーズは3月25日、年収1000万円以上の人が選んだ「住みたい街」ランキングを発表しました。
RENOSYに掲載された東京23区の賃貸物件を対象に、2020年の1年間に年収1000万円以上の人が成約した物件をエリアごとで集計。エリアは調査対象の物件情報に登録されている住所をもとに、「〇〇区」以下の町名(町区域)としています。
年収1000万円超えプレイヤーが選ぶ「住みたい街」、1位は「南麻布」
1位に選ばれたのは、「南麻布(港区)」。都心にいながら「有栖川宮記念公園」などで自然を身近に感じられるエリアです。広尾駅や白金高輪駅が最寄り駅で、六本木や赤坂、表参道、銀座などへもアクセスのしやすい立地となります。
同じ港区では、4位「赤坂」、5位「海岸」、8位「六本木」、9位「高輪」、10位に「芝浦」と、トップ10の中に6つのエリアがランクイン。港区は年収1000万円超えのプレイヤーから圧倒的な支持を得る結果となりました。
2位は、「新宿(新宿区)」。最寄り駅の新宿駅は一日の平均利用者数が359万人で、2018年にはギネス記録として認定されています。新宿は7位の「西新宿」とあわせ、ビジネス面でも観光面でもさまざまな用途で利用しやすい街として人気を集めました。
その他、選手村跡地として大規模プロジェクトが進行中の「勝どき(中央区)」が3位、2022年開業予定の複合型商業ビルの建設が進む「神宮前(渋谷区)」が6位にランクインしました。
他社の「住みたい街ランキング」と比較すると?
2~3月にかけて、LIFULL(ライフル)やリクルート住まいカンパニーなど各社が「住みたい街ランキング」を発表しています。
2021年2月にライフルが発表した「首都圏版 LIFULL HOME'S 借りて住みたい街(駅)」ランキングでは本厚木や大宮など、首都圏郊外の地域がトップ10にランクイン。今回の「住みたい街ランキング2021 by RENOSY」で年収1000万円超えの人が選んだ「住みたい街」とは、大きく結果が異なりました。
GAテクノロジーズでは、東京23区は「脱・都心」や郊外移住の動きが顕在化する一方、賃貸物件に関しては部屋面積が広く、高額な物件ほど需要が増加し、家賃が上昇傾向にあると分析。エリアごとのランキングを見てみても、「年収1000万円超えの人が選ぶ住みたい街が一般の意識とは大きくかけ離れている」としています。
なお、今回の調査対象となった成約物件数は約1000件、その中で最も賃料が高いのは月170万円の物件とのことです。
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