占い好きの人なら一度は聞いたことがあるかもしれない「算命学(さんめいがく)」。今回は算命学の基礎である生まれ持った星の名前と性質を解説します。
算命学の基礎になるのは生年月日です。その人の生まれ持った宿命や運気、人生の流れ、性格などは、全て「いつ生まれたのか」で決まると考えられています。そして、算命学で使うのは「陰占(いんせん)」と「陽占(ようせん)」。生年月日によって最初に「陰占」を出し、それを受けて算命学の法則に従って「陽占」を算出します。
「陰占(いんせん)」とは?
陰占は以下のような形で表示することができます(これは算命学に基づく専用のソフトによって導き出されます)。陰占で分かることは、環境、本人の本質や家系の流れ、生まれ持った要素です。
陽占とは?
「陽占(ようせん)」で、役目、本人の性格や適性、人生のサイクルを読み解きます。算命学の専用のソフトでは、以下のような形で出てきます。この図はあくまで例で、人によって異なります。
陽占には、十大主星(10種類)と十二大従星(12種類)の合計22種類があります。そこから8つの星を算出して運勢を占います(図では9つの星が出ていますが、左上の星は参考にしていません)。
十大主星の配置
十大主星は本能、欲求など顕在意識を星として表現したものです。算命学では、以下の赤く囲った場所に置かれているのが十大主星です。
十大主星の名前と意味
十大主星の名前と分類、そして特徴配下の通りです。
- 貫索星(かんさくせい):頑固、独立心、マイペース、単独行動 経営者
- 石門星(せきもんせい): 柔軟、協調、社交性、仲間作り、集団行動、政治家
- 鳳閣星(ほうかくせい):穏やか、のんびり、遊び、長寿、率直、マスコミ
- 調舒星(ちょうじょせい):反発、反抗、孤独、ロマン、繊細、芸術家
- 禄存星(ろくぞんせい):愛情、奉仕、親切心、お人好し、投資家、実業家
- 司禄星(しろくせい):用心深い、堅実、着実、真面目、家庭、資産家
- 車騎星(しゃきせい):一本気、反発、攻撃、競争、戦い、武官、営業マン
- 牽牛星(けんぎゅうせい):自尊心、プライド、責任感、名誉、役人、官僚
- 龍高星(りゅうこうせい):海外、放浪、改革、企画、開発、冒険家
- 玉堂星(ぎょくどうせい):古典、伝統、芸能、知恵、書籍から学ぶ、学者
十二大従星の配置
十二大従星は、人の一生を12の世代に区分し、それぞれの時代を象徴する特徴とエネルギーを表したものです。算命学では、母体の中にいる時から死後の世界までの期間を一生と考えます。十二大従星は、以下の赤く囲った部分に配置されます。
十二大従星の名前と意味
- 天報星(てんぽうせい):多芸多才、お天気屋、変転変化
- 天印星(てんいんせい) :純真無垢、無心、ユーモア、人気
- 天貴星(てんきせい):好奇心、プライド、おしゃれ、学び
- 天恍星(てんこうせい) :夢、ロマン、恋愛、芸能
- 天南星(てんなんせい) :反骨精神、批判力、冒険、独立
- 天禄星(てんろくせい) :用心深さ、堅実、安定、落ち着き
- 天将星(てんしょうせい):帝王、リーダーシップ、強引、自信
- 天堂星(てんどうせい): 冷静、沈着、自制心、慎重さ
- 天胡星(てんこせい):霊感、直感力、美意識、感性
- 天極星(てんきょくせい):柔軟性、お人好し、宗教、自由、哲学
- 天庫星(てんこせい):探究心、凝り性、集中力、長男、末っ子
- 天馳星(てんそうせい):瞬発力、多忙、多様性、大きな可能性、喧噪
算命学で占う場合には、「陰占」と「陽占」の両方を使います。とはいえ算命学はとても奥深い学問でもあるので、全体を理解するには時間がかかるかもしれません。まずは基本的なことを抑えつつ、自分がどんな星を持っているのかを見ていくと、新たな自分を発見するのではないでしょうか。
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