“友辞め”秒読みもやむなし!?「ふたり目不妊」が壊した女の友情物語

「ふたり目不妊」に悩むカップルは増加傾向にあるといわれています。欲しいのに子どもに恵まれないことは本人にとって辛く悲しいことでしょう。しかし周囲に、ましてや仲の良い友人に迷惑をかけてしまうのは考えもので……。

結婚の高年齢化が進む日本。不妊に悩む夫婦が悩む中、年齢的なものが関係してか「ふたり目不妊」に悩むカップルも比例して増加傾向にあるといわれています。欲しいのに子どもに恵まれないことは本人にとって辛く悲しいことでしょう。しかしだからといって、周囲に、ましてや仲の良い友人に迷惑をかけてしまうのは考えもの。今回は、そんなふたり目不妊中の友人との関係に悩む女性にお話を伺いました。

「ひとりいれば十分でしょ?」そう思ってしまった女性の事情

神奈川県在住の早和子さん(仮名・38歳)が悩んでいるのは、高校時代からの友人・美也さん(仮名・38歳)との関係です。
 

早和子さんと美也さんは、ともに30代前半でそれぞれのご主人と出会い、結婚。ともに地元を出ることなく、住んでいる家が近かったことから、月に2~3度は顔を合わせ、外食をしたり、互いの家に遊びに行ったり来たりする関係を続けてきました。
 

「2年くらい前から、美也が不妊治療を始めたんです。それは別にいいんですが、愚痴というか、なんていうか、こう、彼女からの“圧”が強くて強くて……」
 

美也さんが行っているのは、ふたり目不妊のための治療とのこと。ひとり目は自然妊娠で出産。ある程度手がかからなくなってからふたり目を……と思っていましたが、妊活を始めてもなかなか授からず、不妊治療を始めてだいぶ時間が経つといいます。
 

「コロナ禍なので今は電話で話すことが多いのですが、美也は毎日のように電話をしてきて、毎回毎回、不妊治療についてのことばかり話すんです。今日はクリニックに行ってきた、治療が辛い、ホルモン剤の投与が苦しい、夫が協力してくれない、治療のせいでお金がない、自分だけが頑張っている気がして毎日泣き暮している……そんなことを何度も何度も愚痴られても、何て言ってあげればいいのか分からないんですよね」
 

え? 高校時代からの友達なんですよね? なのににその反応は、冷たくないですか……? 思わずそうツッコミを入れると、早和子さんはこう答えました。
 

「『こんなことを言えるのは早和子だけだから聞いて!』って感じで美也は電話をかけてくるんですが……、私、夫側に原因があって子どもがいないんですよ。結婚してから3年くらい不妊治療をがんばりましたが、どうしてもダメで……。そのことを美也も間違いなく知っているんですけど。ひとりも子どもを産むことができなかった私から見たら、すでに可愛らしい子どもがひとりいる美也の言動は、ただのワガママにしか思えません。ましてや、子どもを欲しがっていたのにできなかった人に対して言う愚痴じゃないと思うんです」
 

友辞め秒読み!? 早和子さんの決断の時は近い

過去に不妊治療をして、子どもを諦めた経験を持つ早和子さん。そんな自分に対し、なぜ「ふたり目が欲しいのに!」と愚痴を言い続けるのか?
 

美也さんの気持ちがまるで理解できず、「もしかして、私に対するマウントかも?」とさえ思い始めているという早和子さん。最近では電話に出ることが苦痛になり、美也さんからの着信を無視してしまうことも多いのだとか。
 

「どうやら美也は、夫婦仲が危うくなっているようです。ご主人は、お金をかけてまでふたり目が欲しいと思っていないようですが、美也はそれが気に入らないみたいで、喧嘩が絶えないらしくて。

私たち夫婦は、子どもを持つことを諦めてからそれまで以上に仲良くなったんです。一生、ふたりきりですからね。だったら互いに仲良くしていたほうが、私も夫も幸せじゃないですか。なので、できるだけお互いの気持ちをすり合わせるようにして、毎日を楽しむことに決めているんです。共働きである程度お金にも余裕があるので、夫婦であちこち飲みに行ったり、旅行に行ったりしているのですが、それについても美也は『友達が辛い思いをしているのに酷い!』と文句を付けてくるようになりました。

なので……そろそろ、友情の寿命が来たのかな?と。こんな取材も受けたことですし(笑)、夫に転勤の話も来ていますし。不毛な友達関係を終わらせる頃合いなのかもしれないですね。これ以上“不妊様”には、付き合っていられませんから!」
 

友達が相手なら何を言っても許されると思うのは大きな間違いで、仲の良い友達だからこそ、相手を思いやり、相手の気持ちに寄り添わなければならないことを、ふたり目不妊に一所懸命な美也さんは残念ながら忘れてしまっているのでしょう。
 

美也さんがそのことに気付く頃には、早和子さんは離れてしまっているかもしれませんが……友情を長続きさせるためには、いつだってお互いの努力が必要なのだということを覚えておきたいものです。

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