モラハラ妻の罵声が怖い…深夜1時まで男が過ごす天国のような場所

離婚事由として増加傾向にある伴侶からの「モラルハラスメント」。近年はとくに夫に対する「妻からのモラハラ」が目立っているとか……。実に際妻からのモラハラを受けているという40代男性の例を見てみましょう。

離婚事由として増加傾向にある伴侶からの「モラルハラスメント」。離婚を専門とする弁護士いわく、近年はとくに夫に対する「妻からのモラハラ」が目立っているといいます。

モラハラの中身は、ご主人に対してお小遣いを渡さない、帰宅したご主人に対し暴言を吐く、会社の飲み会や友人との旅行を禁止する、自殺をほのめかす、夫側の実家に訪問することを頑なに嫌がり、子どもたちにも妻自身の価値観を押し付けるといった、なかなかにハードなもの。女性のこうしたモラハラ行為に、対応策はあるのでしょうか。実際に妻からのモラハラを受けているという40代男性の例を見てみましょう。
 

家に帰るなり飛んでくる、妻からの罵声

千葉県在住の佐藤典史さん(仮名・41歳)が結婚を決めたのは、今から14年ほど前のこと。お相手は、新卒で入った会社で出会った3つ年上の女性でした。
 

「僕自身、結婚をまるで意識していなかったのですが、当時30間近だった妻が僕を見初めたらしく、周りからのプレッシャーで逃げることもできず、いつの間にか付き合うことになっていて、いつの間にか結婚する運びになっていました」
 

結婚するまでの奥様は年上とは思えないほど愛らしい態度で、典史さんのことをフォローしてくれていたといいます。それが結婚を機に大きく態度が変わり、モラハラ妻に変貌を遂げたのだとか。
 

「ほんと、笑えるくらいの代わり身でした。入籍を結婚式の朝に行い、結婚式が終わった翌日から新婚旅行に出掛けることになっていたので二次会はなし。式が終わった夜は成田空港の近くのホテルに宿泊したんですが、ホテルの部屋でバスローブに着替えてくつろごうと思った瞬間、妻が『は? 何ダラダラしようとしてんの? こっちは喉乾いてるんだから、今すぐコンビニ行って飲み物を買ってきてよ』って、これまで聞いたことないくらい冷たい声で言い放ったんです」
 

典史さんは慌ててホテルの売店へ向かい、水やお茶、ジュースなどいくつかの飲み物を購入。夜はディナーの予約を入れていたので、軽くつまめるものを……とスナック菓子の袋を2つほど揃えて部屋に戻りました。
 

「戻るなり妻から『あれ? なんか早くない?』と言われたので『ホテルの売店で買ったからね』と答えました。すると妻が怒り出し『コンビニに行けって言ったのに、なんでわざわざホテルで高い飲み物買ってくるの? 頭おかしいの?』って言われたんです」
 

しかしそのときは、疲れて苛立っているに違いない、今日は特別だろう、そう自分に言い聞かせていたという典史さん。
 

「ほんと、バカでしたね。こういう特別なときに出る性格こそが、相手の“本性”なのに……」
 

家事もせず、稼ぎもせず、文句だけを垂れ流す妻

見事なほどのモラハラ妻と化した奥様に対し、しばらくして、恐怖のあまり何も言い返せなくなってしまったという典史さん。
 

「小遣い1万円、妻以外の人と遊びに行くのは絶対NG、僕の実家に帰るのもNG、コンビニ利用も禁止……そんな生活が始まりました。妻とは同じ会社なので、結婚前までは飲み会に一緒に出掛けることが多かったのですが、妻から『あなたがいると周囲が気を遣ってしまって、みんな心から楽しめない。あなたは来ないで』と言われ、会社の飲み会にすら行けなくなってしまいました。今思えば、夫は妻に尽くすものだと、妻に洗脳されていたのだと思います。週に2度は夫婦生活があったので『僕のことを愛しているのは間違いない』『妻がこんな態度をとるのは、結婚していろいろと環境が変わったためだろう、妻が馴染むまでのがまんだろう』とそんな風に言い聞かせ続けていました。
 

子どもができて妻は専業主婦になったのですが、これで少しは改善するかと思ったものの『育児で疲れてるから』と、逆に家事をまったくしなくなってしまったんです。そのため、食事づくりも、子どものお弁当も、幼稚園で必要なグッズの用意も、すべて僕が行いましたが、妻はそれを『父親なんだから当たり前でしょ』と言わんばかり。もちろん、子どもが可愛かったし、僕自身も良い経験になったと思えるのでいいのですが……」
 

仕事に家事に育児にと忙しく過ごしていた典史さん。この春に子どもが小学校高学年になり、中学受験のために夜22時頃まで塾に通うようになったところで、ムクムクと「家に帰りたくない、妻とふたりきりになりたくない」という気持ちが沸き上がってきたといいます。
 

「上司に理由を話し、実は妻からこういう仕打ちを受けている。子どものことを考えると離婚はできない。でも、ガマンも限界に来ている。妻が眠ってから家に帰りたいので、どうか、口裏を合わせてほしい……そう上司に懇願したんです。上司は『ええ!? あの奥さんが!?』と驚いていましたが、結婚後に僕がガリガリに痩せたのを見て、何かおかしいと思ってくれていたようなんですよ。上司の協力を得て(といっても、上司から妻に電話をしてもらっただけですが)、僕の担当の仕事が急に増えたことにしてもらい、家に帰る時間をできるだけ遅くするようにしました。もちろん、妻からは非難轟々。私の食事はどうするんだ、掃除は誰がやるんだ、と文句を言われましたが、『この残業を受けておけば、将来、出世が早くなるし、給料もかなり高くなる』と丸め込みました」
 

コロナ禍の今、車でひとりきりになれる時間が天国に

会社から戻った典史さんは、家に帰らず駐車場へ。家と駐車場がちょっと離れていること、また、無免許の奥様が駐車場まで来ないのを幸いと、奥様が寝るであろう時間まで、車中でテレビを観たりネットをしたりしながら過ごすようにしてるといいます。
 

ガソリン代がかさむ上にエコの観点からエンジンをかけることができないとのことですが、「家で妻のモラハラに耐える日々に比べたら、汗だくなりながらも缶チューハイを片手に自由な時間を楽しんでいるほうが何千倍もマシです!」と満面の笑顔で語ってくれました。
 

ちなみに典史さんが考える「モラハラ妻への対処方法」をお聞きしたところ、こんな答えが。
 

「なるべく、顔を合わせないこと。これ以外に方法はないと思います。妻のことを客観的に見られるようになった今、僕自身が妻の言うことをハイハイと聞いてしまっていたことも、妻のモラハラを増長させる原因になっていたと分かるようになりました。“妻の言うことを聞かないほうが面倒臭い”なんて思ったら、そこで負けなんですよ。できないことはできない、妻の要求を聞くだけが夫婦関係ではないと、どんなに大声で罵られようが、ネチネチ文句を言われようが、はっきりと断るべきだったんです。まぁでも、だからといってモラハラ妻の考えを変えることはできません。なるべく顔を合わせないようにして被害を最小限に抑えつつ、子どもが大きくなる日を待って離婚をする。これが最善の解決策でしょうね。
 

もしも『夫が仕事を理由に家に帰ってこない』という悩みを抱えている女性がいたとしたら……それ、あなたのモラハラが原因かもよ?って言いたいですね」
 

モラハラは“する方”が圧倒的に悪いものですが、“される方”も何かしらの防御策が必要なのだと典史さん。長年の性格は簡単に変えることができない以上、典史さんのいうように、最小限の被害に抑える努力に徹することが、最大の防御であり攻撃になるのかもしれません。

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