たとえどんな仲良し夫婦といえども、大人であれば、夫に内緒にしている秘密のひとつやふたつは持っているものですよね。そうした秘密の中には、相手を傷つける恐れのある秘密や夫婦関係を悪化させるほどのものではない、思わず「クスッ」と笑ってしまいたくなる秘密もある模様。今回はそんな秘密を抱えた妻たちの“暴露話”をお届けします。
ある朝目覚めると、目の前に恐怖(!)の出来事が……
東京都にお住まいの奈々美さん(仮名・37歳)がご主人に秘密にしていること。それは、間違いなく、ご主人に対する愛情から出た行為でした。
「結婚10年目になるのですが、昨年の春ぐらいから、7歳年上の夫の抜け毛がひどくなってきたんです。朝起きると、枕の周囲にものすごい量の髪が散らばっていて……最初にそれを見つけたときは、思わず悲鳴を上げそうになっちゃいました。こんな状態を見たら夫が傷つくと思い、朝、夫が起きる前に起きて、抜け毛を拾っておくようにしているんです」
抜け毛の量に合わせてご主人の髪は着実に薄くなってきているけれど、当人はなにやら余裕の様相なのだと奈々美さん。
「本人はあの抜け毛を見ていないから、あまり気になっていないようですが……そろそろ、片付けるのをやめて現実を見せたほうがいいのでは?と悩んでいます。もちろん、これまで私が抜け毛を片付けていたことは内緒にしておきますけどね」
アカデミー賞モノ!? 7年間猫をかぶり続ける妻の本性
神奈川県在住の主婦・砂奈江さん(仮名・44歳)は、ご主人に内緒にしていることがあります。それは、合気道の道場に通っているということ。
「私は中学生のときから合気道を嗜んできました。こう言ってはなんですが、わりと強い方だったと思います。短大に入ってからも道場に通い続け、社会人になってからもイレギュラーで通っていました。しかし、同じ会社で出会って結婚した夫は『女は女らしく、男に守られる、愛らしい存在であるべき』と思っている人。なので、夫と出会ってすぐに合気道の道場を辞め、以来、猫をかぶって生きてきたんです。でも、子どもたちが小学校に上がった頃から、むしょうに身体が動かしたくなって……夫や子どもたちには内緒で、隣町にある道場に通うようになりました」
ご主人からは「なにかダイエットでもしてるの? 痩せてキレイになったね」とホメられ、また、体を思いきり動かすことで育児や家事のフラストレーションが解消できるため、現状はまんざらでもないという砂奈江さん。
「子どもが産まれてから夜の夫婦生活がほぼないので、夫にはバレていないようですが……二の腕の筋肉はガチガチだし、お腹も割れています(笑)。組み合ったときに腕や肩、脛などにアザを作ってしまうこともあるので、バレてしまわないかとハラハラすることもあります。まぁ……夫は私のことをものすごく女らしいタイプだと信じきっているようなので、きっと大丈夫でしょうけど」
なんと言われようと絹がいい! 夫のこだわりに妻は……
「ウチの夫、不思議なこだわりがあって……私が身に着ける下着が、絹じゃなきゃイヤっていうんです」
なんとも興味深い“ぶっちゃけ”話をしてくださったのは、大阪府在住の加菜枝さん(仮名・29歳)。ご主人は付き合っている頃から、加菜枝さんの下着選びに付き合い、シルク製のものを強く勧めてきたといいます。結婚してからはその傾向が強くなり、「いつもシルクの下着を着けていてほしい! それが女性としての嗜み!」とばかりに、加菜枝さんにシルクの下着を続々と買い与えるようになったのだとか。
「どうやら夫は、シルクの手触りにこだわりがあるみたいです。でも、シルクの下着って、ぶっちゃけ洗濯するときに気を遣うじゃないですか。それに、確かにシルクは穿き心地は悪くないですが、個人的には木綿のザックリとした素朴な肌当たりが気に入っているんです。なので、夫とそういう雰囲気になりそうな日にだけシルクの下着を着用。そのほかの日は綿の下着を……と、使い分けるようにしています。夫は洗濯などまったくしないし、綿の下着は鍵のかかる引き出しに入れて隠しているのでバレることはなさそうです。それが救いですね(笑)」
今回お話を聞かせていただいた3人が抱える“秘密”は、ご主人を愛しているからこそ抱えることになったもの。ご主人を愛し続ける限り、この秘密は暴露されることなく続くことでしょう。ぜひとも、墓場まで持っていってもらいたいものです。