感染症に負けない!栄養学のプロが実践するコツ3つ

【管理栄養士が解説】新型コロナウイルスの感染拡大が国内外で続いていますが、今回に限らず感染症のシーズンに私たちが実践したいのは感染症に負けない体づくりです。そこで、私自身が健康維持のために実践していることをご紹介しましょう。

感染症シーズン、栄養学のプロが心がけること

新型コロナウイルスの感染拡大が国内外で続いていますが、私たちが日常生活のなかで実践できることは感染症に負けない体づくりです。今回に限らず感染症のシーズンには決まって、うがい・手洗いの励行とともに「免疫力を高めましょう!」と言われますよね。


そこで、私自身が健康維持のために実践していることをご紹介します。

その1. 体調が「いつもと違う?」と感じたら……

「何となく普段と違う?」など体調に違和感を感じたら、身体のサインに応じて試していることがあります。それでも違和感を感じる場合には、できるだけすみやかに医療機関を受診します。

「風邪気味?」と感じるとき

  • オレンジジュースを温めて飲む
  • ビタミンCドリンクを飲む

風邪の兆候を感じたら、最初にビタミン不足を解消することが大切。そこで、ビタミンを多く含み、摂取しやすい飲み物を飲むようにします。

実際の方法としては、ヘンだなと思ったらコンビニでよく売られている500mLパックのオレンジジュースを1本買ってきて1日かけて飲みます。その際、体を冷やしたくないので、味は落ちてしまいますが温めて飲むこともあります。

感染症予防や免疫力を高めたいときはもちろん、どうしても休めない仕事があるときも同じ対応です。

頭痛がするとき

  • 糖分の多いものを食べてみる

私の場合は、集中して作業をした後などに頭痛の症状が出ることがあります。その場合は糖分を摂取します。方法としては、カフェオレに角砂糖2つ。頭がボーっとしているときなど、かなりの確率で回復します。

他に、重要な会議や仕事の前に糖分摂取すると、疲れにくくなり効率も上がります。

ただし、この方法は糖分を摂取することで、急激に血糖値を上げているので、いわば「カンフル剤」を使っているようなものです。正直、体には悪いです。そのため、頻繁に行うと、糖尿病などの原因になりますので、注意しながら実行してください。
 

その2. うがい・手洗い・咳エチケット

うがい・手洗い。これは医療現場で「標準予防策」といわれるものの一部です(医療現場では、これに手袋、ガウンの使い方、医療器具などの消毒の仕方、室内の換気方法などが含まれていますが、一般生活で使用頻度が高いのは、この2つ)。
 

加えて、飛まつ感染(新型コロナ含む)の場合、咳エチケットも大切です。通常時でも、病院では咳をしている人(職員・患者・お見舞いの人すべて)がいたら、マスクをしてもらうようお願いしています。
 

とくに、感染症のシーズンは咳に過敏になっている人が多いと思いますので、咳エチケット(マスクを着ける、人がいないほうを向いて咳をする、マスクがない場合はせめて腕で口をおさえて咳をする)は心がけたいですね。
 

その3. とにかく笑う!

うつされないという意味では、人混みを避けるのもひとつの手段ではありますが、「巣篭もり」もやりすぎるとウツ状態になりやすくなるので、精神とのバランスをとるのが難しいところだと思います。
 

あとは、とにかく笑うこと!
 

こういうときは「笑い」に飢えるんです。都内には4つの”定席“と呼ばれる寄席(浅草演芸ホール、上野鈴本演芸場、池袋演芸場、新宿末廣亭)があるのですが、落語ファンである私にとっては、この状況下でも「寄席が通常通り営業している」ことは心の支えになりました。(ただし、東京都の外出自粛要請を受けて3月28・29日は休演)
 

私のひいきにしている落語家さんのひとりである春風亭正太郎さんは、ブログでこんなことを書いていました。
 

ますます笑うことが憚られるような世の中にならないことを祈ります。
皆様もどうか健康には留意して笑顔を絶やさないようにしてください。
(「進め!正太郎 春風亭正太郎オフィシャルブログ」より)
 

自分の安全を最優先に

今回のコロナパニックでは、「トイレットペーパーがなくなる」などのデマ情報にも右往左往させられましたね。「在庫はあります」と報道されはしましたが、一時的とはいえ手に入らなくなってしまった以上、デマ情報は結果的に「真実」になってしまったともいえます。消費者である私たちは、何を信じて行動すればいいのでしょう。
 

こんなときはまず、「自分自身の身の安全」を最優先してください。トイレットペーパーのデマ情報も、買い置きがあれば慌てることなく在庫の補充を待てばいいですが、手持ちが乏しいのであれば、何が何でも買わなければ自分の身を守れないかもしれません。ここは大切なことなので、繰り返しお伝えしておきます。


「自分が健康でなければ、他人の健康は守れない」


だからこそ、医療現場ではスタッフの健康を守るために「標準予防策の徹底」を全職員に擦り込んでいるのです。最初に自分を守る、次に周りの人たちを守る……この順を厳守することで、全員を守ることができるのです。

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