ロッテのエース候補が今季の注目株に!?

コロナウイルスの影響もあり、無観客で行われた今季のプロ野球オープン戦。それだけに選手たちの調整具合も気になるところですが……個人成績で注目されるのは得てして打者ばかりで投手はほとんど注目されることがありません。

中でも先発投手は普段よりも短いイニングを投げることが多く、登板数も多くて3~4試合程度。わずか30イニングにも満たない成績では判断しかねるということかと思われます。実はオープン戦の成績が直結しやすいのはむしろ投手の方。中でも防御率が最も低かった投手がシーズンでもブレイクするケースが目立ちます。

それを考えると、今季のオープン戦最優秀防御率投手となった種市篤暉の好成績も期待ができそう。昨季はプロ入り3年目にして8勝を挙げて、先発ローテーション入りを果たしたエース候補だけに注目が集まります。

では、過去のオープン戦最優秀防御率投手はどんな成績を収めてきたのでしょうか?

防御率0.50がひとつのボーダー!?

検証したのは過去10年(2010年~2019年)のオープン戦最優秀防御率投手のシーズン成績。統一球を使用していた2011年に3投手が並んだため、該当したのは12人でした。

▼オープン戦最優秀防御率投手のシーズン成績(過去10年)

年度 投手名(球団) オープン戦防御率 シーズン成績 備考
2010年 石川雅規(ヤクルト) 0.43 13勝8敗 防御率3.53 -
2011年 久保康友(阪神) 0.00 8勝8敗 防御率3.78 -
戸村健次(楽天) 0.00 0勝3敗 防御率3.92 -
田中将大(楽天) 0.00 19勝5敗 防御率1.27 最多勝、最優秀防御率、最多勝率、沢村賞
2012年 国吉佑樹(DeNA) 0.00 4勝12敗 防御率3.67 -
2013年 宮國椋丞(巨人) 0.47 6勝7敗 防御率4.93 -
2014年 レイノルズ(西武) 0.53 3勝7敗 防御率5.46 -
2015年 野上亮磨(西武) 0.82 7勝7敗 防御率4.22 -
2016年 和田毅(ソフトバンク) 0.00 15勝5敗 防御率3.04 最多勝、最高勝率
2017年 田口麗斗(巨人) 0.90 13勝4敗 防御率3.01 -
2018年 西勇輝(オリックス) 0.49 10勝13敗 防御率3.60 -
2019年 東明大貴(オリックス) 0.96 1勝1敗 防御率7.11 -

12人中2桁勝利を挙げたのは5人、うち2人は最多勝のタイトルを獲得しているように一定の成績を残しているのは確かですが、そこまで目立った感じがあるかというと極めて微妙なところ。ただ、防御率0.50以下か否かできるとその差がよくわかります。

防御率0.50以下だった投手は8名いますが、2桁勝利を挙げた投手は4人。国吉佑樹、宮國椋丞はともに負け越しましたが、いずれも自己最多タイの勝ち星を挙げているなど、一定の成績を残しています。

つまり、オープン戦での防御率が0.50を切るようなら活躍する傾向が見られますが、0.50を超えるとイマイチという形に。

ちなみに今季のオープン戦最優秀防御率投手となった種市篤暉の防御率は1.00。これまでの傾向で言うと不安ですが……。果たして種市はそのジンクスを払しょくすることはできるのでしょうか?