先日、知人から、「共働き夫婦の生活費負担はどれくらいが良い?」と相談を受けました。
 

その方は今のところ、夫婦で折半して、1:1で生活費を負担しています。ですが、将来設計をしている間に、「本当に、今の負担の仕方がベストなのか?」と心配になったようです。
 

共働きだからこそ難しい

片働き夫婦の場合、収入源は1つしかありません。だから、生活費負担のバランスを考える以前に、夫婦のどちらか片方に、全額を負担してもらうだけです。
 

筆者の家は片働きです。妻は専業主婦なので、生活費の負担は僕がしています。代わりに、妻は率先して家事をしてくれています。僕は家事が苦手で、妻は仕事が苦手です。
 

一方、共働き夫婦となると、事態は一気に複雑化します。収入源が2つになるぶん、生活費の負担を1:0か、0:1か、1:1か、2:1か、1:2か…、選択肢が無限に広がるからです。
 

「収入が多い方が多く払え」は

よく耳にするのが、「収入が多い方が生活費を多めに負担する」という話です。典型的なのは、男性が多く負担し、女性が少なく負担するというケースですね。
 

たしかに、収入額だけを見ると、この負担は公平に見えます。しかし、この負担も、夫婦によって向き不向きが違ってくるでしょう。
 

たとえば、夫の収入が多く、かつ夫が家事をほとんどこなしている場合。この状態で、さらに生活費負担も夫が多いとなると、夫は「不公平では?」と不満になりそうです。


逆も然りで、妻の収入が多く、かつ妻が家事をほとんどこなしていれば、生活費負担くらいは夫に多めに負担してもらいたくなるでしょう。
 

「思いやりと公平性を保つこと」が大事

この例からも分かる通り、最適な生活費負担は十人十色です。すべては夫婦の価値観によるので、「1:2が良い」とか「1:1が良い」といった判断は、すべきではないでしょう。
 

とはいえ、生活費負担を決めるうえで大事な考え方があります。それは、「思いやりと公平性を保つ」ことです。
 

生活費負担で大事なのは、「1:1」や「1:2」といった比率以上に、その比率に至るプロセスです。
 

たとえば、収入も家事負担もすべて同程度のカップルであれば、生活費負担は「1:1」が理想的かもしれません。
 

一方、収入が同程度でも片方が家事をほぼ全てをこなしているのであれば、生活費負担は「1:2」や「1:3」など、多少の偏りがあるほうが理想かもしれません。
 

どちらの側にも言い分はあるものです。だから、膝を突き合わせて徹底的に話し合い、夫婦ごとに「思いやり」があり、「公平だ」と感じる配分を決めることが大事ではないでしょうか。