サメ男、バースの再来…今年の助っ人は大物揃い

筒香嘉智や山口俊、秋山翔吾らがメジャー移籍を果たした今オフのプロ野球界。彼らが海を渡った一方、メジャーリーグを経験した選手たちが日本に来日し、彼らと同じように新天地でのプレーをすることになりました。毎年おなじみとなっている助っ人外国人の来日ですが、今オフの顔触れは豪華です。
 

2019年にワールドシリーズを制覇したジェラルド・パーラ(写真:AP/アフロ)



5年ぶりにリーグ優勝を果たした巨人はナショナルズのワールドシリーズ制覇時のメンバーで「サメ男」の異名を持つジェラルド・パーラが入団。阪神はメジャーで3度のシーズン20本塁打を記録したジャスティン・ボーアを補強しました。そのパワーは伝説の助っ人外国人であるランディ・バースの再来と早くも評判になっています。

パ・リーグでもオリックスがメジャー通算282本塁打、オールスター出場5回というスーパースター、アダム・ジョーンズを獲得するというサプライズが。ここまで大物メジャーリーガーが一堂に会するのはかなり珍しいと言えるでしょう。

鳴り物入りで入団した彼らには当然大きな期待が寄せられますが、日本とアメリカで環境の違いに悩まされた元メジャーリーガーが多かったのも確か。果たして彼らは活躍できるのでしょうか? その指針として、昨季来日した元メジャーリーガーの助っ人外国人の成績を振り返ってみましょう。
 

来日前年のメジャー経験がカギに

検証したのは昨季開幕時点でNPBのチームに入団した元メジャーリーガーの選手たちの成績。調べたところ両リーグ合わせて15人がいました。まずはパ・リーグの7選手を見ていきましょう。
 

選手名 球団 メジャー通算実績(在籍年数) 昨季成績
ニール 西武 31試合登板2勝4敗2S 防御率4.94(3年) 17試合登板12勝1敗 防御率2.87
バーベイト  日本ハム  44試合登板1勝3敗3H 防御率6.14(3年) 15試合登板2勝2敗1H 防御率5.63
レイビン ロッテ 35試合登板2勝3敗1S1H 防御率5.12(3年) 2試合登板0勝0敗 防御率27.00
ブランドン ロッテ 7試合登板0勝0敗 防御率5.40(1年) 14試合登板0勝2敗3H 防御率3.94
バルガス ロッテ 236試合 打率.252 35本塁打 116打点(4年) 35試合 打率.179 1本塁打 6打点
ブセニッツ 楽天 51試合登板5勝2敗2H 防御率4.58(2年)  54試合登板4勝3敗23H 防御率1.94
ブラッシュ 楽天 123試合 打率.186 8本塁打 22打点(3年) 128試合 打率.261 33本塁打 95打点 

▲19年新加入だった元メジャーリーガーの主な成績(パ・リーグ)
※登録は開幕時点でのもの

7選手中、チームの戦力となったのは2020年シーズンも残留したニール、ブセニッツ、ブラッシュの3名。彼らに共通していたのはいずれも来日前年の時点でメジャーリーグの試合に出場していたことです。楽天に在籍したブセニッツ、ブラッシュの2選手は投手と野手の違いはありますが、ともに20試合以上に出場していました。特にブラッシュはエンゼルス時代に大谷翔平とチームメイトだったこともあり、話題になったのも記憶に新しいでしょう。

実績がアダになりがちなセ・リーグの助っ人外国人たち

続いてセ・リーグの8選手を見てみましょう。
 

選手名 球団 メジャー通算実績(在籍年数) 昨季成績
ローレンス  広島 38試合登板3勝3敗 防御率6.64(2年) 1試合登板0勝1敗 防御率10.80
マクガフ ヤクルト 6試合登板0勝0敗 防御率9.45(1年) 65試合登板6勝3敗11S18H 防御率3.15 
スアレス ヤクルト 40試合登板3勝8敗1S1H 防御率4.51(2年) 4試合登板1勝1敗 防御率1.53
クック 巨人 236試合登板15勝13敗17S58H 防御率3.58(6年)  13試合登板0勝2敗6S 防御率4.80
ビヤヌエバ 巨人 122試合 打率.245 24本塁打 53打点(2年) 73試合 打率.223 8本塁打 24打点
ロメロ 中日 137試合登板4勝6敗3S19H 防御率5.12(5年) 21試合登板8勝10敗 防御率4.26
ジョンソン 阪神 38試合登板3勝2敗1H 防御率5.44(2年) 58試合登板2勝3敗40H 防御率1.38
マルテ 阪神 256試合 打率.222 30本塁打 91打点(4年) 105試合 打率.284 12本塁打 49打点

▲19年新加入だった元メジャーリーガーの主な成績(セ・リーグ)
※登録は開幕時点でのもの

パ・リーグで活躍した選手たちには特徴がありましたが、セ・リーグの選手たちはさほど関係ありません。来日前年にメジャーリーグで20本塁打を放ったビヤヌエバやメジャーリーグでオールスターゲームに出場した経験を持つクックはお世辞にも期待に応えられたとは言えず、シーズンオフになるとともに巨人を退団(ビヤヌエバはその後、日本ハムへ移籍)しています。
 

メジャーリーガーたちのプレーから目が離せない!?

いかがでしたか? 昨年の選手たちを見るとメジャー実績がそのまま結びつくケースは極めて稀でむしろ期待外れで終わるケースが多いことが伺えました。今季来日したパーラやボーア、ジョーンズらのメジャーリーガーたちはこの嫌なジンクスを払しょくするか……注目してみるのも今季のプロ野球を楽しむポイントとなりそうです。