タレントの壇蜜さん(39)が、11月22日に漫画家の清野とおるさん(39)と結婚したことがわかりました。
壇蜜さんについては、もう今さら説明する必要もありません……よね?
いっぽう、夫となる清野さんにいたっては皆さん、あまりご存じないかもしれませんので、少々の紹介をつけ加えておきます。
壇蜜が清野さんを選んだ理由
みずからを「マイナーカルト」と評する独特の作風が持ち味の売れっ子漫画家で、代表作は『東京都北区赤羽』──清野さんが生活する赤羽の街を舞台に、「一風変わった人やお店」との関わりを描く実録エッセイ漫画です。
ちなみに、お二人は一昨年、某テレビ番組で共演した際に出会ったらしく、壇蜜さんは結婚発表後、複数のメディアで「清野さんを伴侶として選んだ理由」を、懇切丁寧に語っております。とりあえずは、そのいくつかをピックアップしてみましょう。
(「彼のどこに惹かれたのか?」という質問に対して)「私の仕事に変な先入観を持ったり、興味本位で詮索してきたりしないところが、いいなあと思います」
『FRIDAY DIGITAL』より
「今一緒にいて楽しいのであれば、楽しい時間が続けばいいのにな……という話をしていて……。あ、この人と一緒にいるべきなのかなっていうふうにだんだん考えました」
「漫画家さんって私の中では創作に苦しんで、いつどうなってもおかしくないような感じの方もいらっしゃるだろうから、まあ看取ることになるのかなって思ったときに、看取っている自分を想像して、違和感がなかったので、そういうことになるのかなって思いました」
「何か『価値観が違う』ということで大きなもめ事にはならなさそうだなって。お互いに要らんことを言ってもめたりしないような生活が送れるかなって期待はありました」
(お互いの両親にもあいさつを済ませたという事実に対して)「(夫の親から)反対はありません。過去のエグイ画像の数々にも寛大な態度を示してくださって、こちらとしてはありがたい限りで……」
以上、ネット版『ザ テレビジョン』より
わりに理解しづらい表現もあったりしますが、そもそも「なぜ私はこのヒトと結婚してもいいと決めたのか」なんて動機は、極めて主観的かつ抽象的なもので、はっきりと明文化できるほうがむしろヘン、不自然じゃないですか。
「せめてニュアンスだけでも率直に伝えよう」といった、壇蜜さんの誠実さが伝わってくる、じつに良いコメントだと、ぼくは思いました。
逆に、自分が結婚にかぎらず、パートナーとしてお付き合いするようになった彼女に、1000文字にもおよぶ完璧な「ぼくである根拠」を、箇条書き調ですらすら挙げ連ねられた日には、どこか作為的な匂いさえ感じ取ってしまいます。まあ、僕と政略結婚したところで、得することはなに一つないんですけどね(笑)。
結婚における重要なキーワード?
しかも、そんな文学性に富んだ曖昧な言いまわしの一連には、結婚における“2つの重要なキーワード”が見え隠れもしています。
一つは「価値観が違うことで大きなもめ事にはならなさそうだな」といったくだり。結婚の際、「おたがいの価値観が合うこと」を優先順位のかなり上位に持ってくる人がいますが、ぼく個人の意見を述べさせてもらえば、そこはあまり大した問題じゃありません。優先すべきなのは「価値観」だとか「趣味」だとか、これまでの半生とともに身につけてきた後天的な要素ではなく、もっと先天的な、人間が動物レベルで生まれ持っているバイブス、リズム感のようなものではないでしょうか。
「後天的」であるがゆえに、「価値観」や「趣味」などは一緒に暮らしているプロセスで、なんぼでもすり合わせができるわけです。仮にすり合わせができなくとも、リズム感さえ合致していれば、共通の話題がなくとも、会話は楽しく、スムーズに進行していくはず……。ちなみに、僕の経験上では、リズム感の合う相手だとほぼ100%、カラダの相性も良かったりします。
もう一つ、「夫の親が過去のエグイ画像の数々にも寛大な態度を示してくださった」のも大きなポイントです。彼氏彼女の関係と違って、結婚はおたがいのバックボーンを支えている両親や親族の存在を、やはり完全にシカトすることはできませんから。したがって、パートナーの親が“後ろめたい部分”に寛大であったという事実は、いっけん些細ではあっても長期的な展望に立てば、とても幸運なスタートを切ったといえるのではないでしょうか。
ぼくは壇蜜さんとも清野とおるさんとも全く面識がないのですが、2019年を縁起良く〆てくださった“グッドカップル”のご多幸を、勝手に(笑)陰ながら心より願っております。