小粒とは言わせない!?2019年プロ野球ストーブリーグ注目選手たち

いよいよオフシーズンに突入したプロ野球。話題となるのは選手たちの去就ですが、中でも今オフはFA権を取得した選手たちが話題になっています。というわけで今オフの主役たちをいち早く紹介します。

今年は欠かせない選手たちばかり

白熱した日本シリーズも終わり、いよいよオフシーズンに突入したプロ野球。今季はチームの看板を長年背負ってきた選手の引退・退団はもちろん、かつての名選手の監督就任なども目立ち、選手補強に余念のないチームが目立ちます。

中でも今季注目を集めているのがFA権を取得した選手たち。昨年の丸佳浩(広島→巨人)、浅村栄斗(西武→楽天)のように大物選手がいないだけに今年は小ぶりのように言われてきましたが、それだけに権利を行使する選手が多く予想され、注目を集めています。
 

注目選手その1:バレンティン(外野手・ヤクルト)

ヤクルトの球団史に残る名スラッガーのバレンティンが今季FA権を獲得。2011年に来日して以来、在籍9年間で通算288本塁打を記録したパワーを生かして、3年連続で本塁打王に輝きました。中でも2013年は1964年に王貞治が記録したシーズン本塁打記録である55本を軽く上回る60本塁打を放って新記録を樹立。

チームは2015年に優勝していますが、バレンティンはこの年故障してシーズンを棒に振ったため、チームの優勝に貢献したとは言い難い成績でした。そのためバレンティンは「優勝できるチームに移籍したい」という思いがあるそう。

その願いに合わせるように現在、3連覇を達成しているソフトバンクが調査に動いていますが…当然ヤクルトも引き留めに全力になっているので、その動向に注目されます。
 

注目選手その2:鈴木大地(内野手・ロッテ)

巨人が日本シリーズに敗退した直後、調査しているという報道が入ったのが鈴木大地。プロ入り3年目からロッテのキャプテンを務めるなどチームの主力選手としてプレーしてきました。しかし、チーム事情に合わせる形で毎年のようにポジションや打順を変えられるということも多く、特に今季は前年全試合出場した主力選手でありながら、まさかの開幕スタメンを逃すという憂き目にも遭いました。

なので固定ポジションでプレーする環境を求め、FA権を行使。今季は打率.288、15本塁打、68打点といずれもキャリアハイの成績を叩き出したのも追い風となっています。獲得が噂されるのは巨人、DeNAなど今季、鈴木本来のポジションであるセカンドがレギュラーを固定できずに苦しんでいたチームは多数あるため、その動向が注目されます。
 

注目選手その3:美馬学(投手・楽天)

楽天で活躍した美馬学(写真:AP/アフロ)



投手では楽天で今季、先発ローテーションを守った美馬学がFA権の行使を表明。ただでさえ少なかった投手のFA選手が現れたため、巨人やロッテといった先発投手を補強したいチームが集まってきています。

身長こそ169センチと小柄ながら、ストレートと多彩な変化球を駆使して打たせて取るという投球が持ち味で、プロ入り9年間で通算51勝をマーク。さらに今季はパ・リーグで規定投球回に到達したわずか6人のうちの1人であり、その価値は非常に高いものと言えるでしょう。
 

注目選手その4:福田秀平(外野手・ソフトバンク)

ここまで紹介した選手は各チームの主力選手たちばかりですが、3連覇中のソフトバンクからもFA権を行使した選手が。今季、ポストシーズンに大活躍を収めた福田秀平です。

ここ3年は80試合以上出場していますが、プロ入り以来、一度もレギュラーに定着したことがなく、プロ入り8年間での通算打率は.235止まり。ただ大舞台での勝負強さや相手チームのエース投手をいとも簡単に打ち崩していくのが福田の最大の魅力です。

獲得した際に人的・金銭の補償が必要ない年俸のCランク選手である点も大きなポイント。ヤクルトやロッテなどの在京球団を中心に争奪戦が勃発するなど、今オフの隠れた人気銘柄となっています。
 

オフの勝者となるチームはどこ!?

いかがでしたか? ここに挙げた4人のうち、バレンティンを除く3名が10月28日時点でFA権を行使することを表明し、移籍がほぼ確定となりました。昨季ほどの大物は不在でもチームの戦力強化には確実に役立つ選手ばかりなので、彼らがどのチームに行くかが大いに注目されます。

果たして、オフの勝者となるのはどのチームなのでしょうか。

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