今年は大物揃い!? 2019年NPB引退選手をプレイバック

ペナントレースが終わる秋はプロ野球界にとって別れの季節。今年も多くの選手が現役生活に別れを告げました。例年に比べると大物選手が多いように思えるだけに、どんな選手が現役を去ったのか……改めて調べてみましょう。

大物たちが続々と次のステージへ

プロ野球界にとって、秋は別れの季節。シーズン終了間もない時期から戦力外通告を受ける選手がいるなど厳しい時期でもありますが、自ら現役生活に別れを告げる選手たちもいます。特に今年は例年よりも大物選手が引退するケースが目立ちます。そこで10月17日時点で現役引退を表明している大物選手たちをまとめて紹介。改めて彼らの功績を振り返りましょう。
 

2019年引退選手その1:上原浩治(巨人)

メジャーでも活躍した上原浩治(写真:AP/アフロ)



まずは5月20日に引退を表明した上原浩治。左ひざのクリーニング手術明けで迎えた今季は開幕から一軍に上がれず、二軍でも低迷するなど最後はケガに泣かされましたが、ストレートとフォークを軸にした投球で日米通算134勝をマーク。プロ入り当時は先発投手として台頭し、ルーキーイヤーの1999年にはいきなり20勝を記録するなどエースとして君臨しました。

メジャー移籍後にクローザーに転向すると、レッドソックスに在籍した2013年には4勝1敗21セーブという素晴らしい成績を残してチームの世界一に貢献。チーム事情によってあらゆる起用法に応えた結果、2018年には日本人初となる日米通算100勝100セーブ100ホールドの大記録を達成しています。
 

2019年引退選手その2:メッセンジャー(阪神)

成績次第では1年で帰ってしまうことも多い助っ人外国人。ですがメッセンジャーは阪神に10シーズン在籍し、通算98勝を挙げるなど先発投手として大活躍。外国人投手ながら阪神のエースでした。

メッセンジャーの特筆すべき点はそのスタミナ。先発転向を果たした2011年以降で3度もリーグ最多投球回を記録し、190イニング以上の登板は4回とそのタフさばかりが印象に残りました。

また、外国人ながら日本食が大好きで、中でもラーメンは大のお気に入り。阪神甲子園球場ではメッセンジャーがプロデュースしたラーメンが人気メニューになるなど、ファンからも大いに愛されました。
 

2019年引退選手その3:阿部慎之助(巨人)

巨人がリーグ優勝を決めた翌日、今季限りでの引退を表明したのが阿部慎之助。プロ入り以来、巨人の正捕手を担うとその強打と抜群のリードでチームを支え、3度の日本一に貢献しました。また、個人記録でも2017年に史上49人目となる通算2000本安打を達成し、名実ともに巨人最強の捕手と称されるようになりました。

そんな阿部の引退試合となったのが9月27日の対DeNA戦。「ありがとう慎之助」と銘打たれたこの試合では1580日ぶりに4番捕手としてスタメン出場を果たすと、4回裏には本塁打を放ち、自らの引退に花を添えたのは記憶に新しいでしょう。
 

2019年引退選手その4:福浦和也(ロッテ)

阿部と同じく通算2000本安打を達成した福浦和也も今季で引退。投手としてプロ入りするも、肩の故障により1年目から打者に転向するとその非凡なセンスは徐々に開花させ、2001年には首位打者を獲得。そして2005年には3番打者としてチームを引っ張り、チームを31年ぶりの日本一へと導きました。
 

2019年引退選手その5:今江年晶(楽天)

そんな福浦とともにロッテの31年ぶりの日本一に貢献したのが今江年晶。プロ入り直後から一軍で活躍し、大きくブレイクしたのは背番号を8に変えた2005年。日本シリーズでは8打席連続安打、シリーズ打率.667という驚異的な成績を残しました。その勢いで選出された第1回WBCでもレギュラーとして出場し、日本代表の世界一に大きく貢献しました。

来季からはコーチへの就任が予定され、チームの若手たちに自身の経験を教えていくことになりました。
 

またグラウンドで会う日を楽しみに

いかがでしたか? いずれの選手もチームの屋台骨を支えてきた名選手で多くのファンに愛されながら現役を去ることになった名選手たちです。選手としてのキャリアを終えましたが、今後は指導者としてグラウンドに戻ってくることも多いに考えられます。

彼らが再びグラウンドに戻ってくる日を心待ちにして、新たなスター誕生に期待しましょう。

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