コパ・アメリカを終えて、日本代表の選手たちは日常に戻った。欧州のクラブに所属する選手は、シーズン開幕前のキャンプに合流している。日本国内でプレーする選手たちは、毎週末のリーグ戦を消化している。横浜F・マリノスの三好康児もそのひとりだ。
 

ウルグアイ戦で2得点をあげた三好康児に注目!

コパ・アメリカ、エクアドル戦に臨んだ日本代表メンバー。前列右から2人目が三好(背番号11)(写真:アフロ)

日本代表と五輪代表の森保一監督に対して、国内でアピールを続ける選手のひとりが三好康児だ。横浜F・マリノスに在籍する22歳である。
 

コパ・アメリカのウルグアイ戦で2得点をあげたことにより、彼の名前はサッカーファンに広く知られることとなった。もっとも、プロ入り前から期待を集めてきた選手である。
 

川崎フロンターレの育成組織からプロへ

小学5年生から在籍した川崎フロンターレの育成組織では、将来性を高く評価されてきた。身体は小さいものの攻撃センスに溢れるレフティーは、高校卒業と同時にトップチームに昇格する。
 

年代別の日本代表には、プロ入り前から選出されていった。2013年にU-17(17歳以下)ワールドカップ、17年にはU-20ワールドカップに出場した。
 

18年に東京五輪を目ざすU-21日本代表が立ち上げられると(※1)、三好は森保監督の構想で中心を担っていく。同年のアジア大会ではエースナンバーの10を背負ってキャプテンも任され、決勝まで勝ち上がったチームを引っ張った。19年3月のAFC(アジアサッカー連盟)U-23選手権予選でも、背番号10を託された。
 

期限付き移籍でプレーに磨きが

国際舞台への歩みを力強いものとしたのが、クラブでのプレーである。プロ4年目の18年に北海道コンサドーレ札幌へ期限付き移籍すると、J1 リーグ戦で前年の13試合から2倍となる26試合に出場する。プレータイムが飛躍的に伸びたことで、持ち前のサッカーセンスに磨きをかけることができたのだった。
 

上位をに食い込む横浜F・マリノスでも存在感を放つ三好康児(写真:アフロ)

19年は横浜F・マリノスへ期限付き移籍中だ。ここでもコンスタントに出場機会をつかみ、上位に食い込むチームで存在感を放っている。
 

「2列目」は日本代表で最激戦区

三好が持ち味を存分に発揮するのは、2列目と呼ばれる攻撃的なポジションだ。
 

森保監督の日本代表では堂安律(フローニンゲン/オランダ※2)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、中島翔哉(ポルト/ポルトガル)が起用されてきたが、コパ・アメリカで久保建英(レアル・マドリード/スペイン)が定位置争いに名乗りをあげた。18年ロシアW杯日本代表の香川真司(ドルトムント/ドイツ)や原口元気(ハノーファー/ドイツ)も、2列目の候補者だ。
 

日本代表でも最激戦区といっていいポジションである。三好でなくとも先発をつかむのは難しいが、コパ・アメリカでは中島や久保との連携に好印象を残した。ウルグアイ戦で得点という結果も残した。
 

あとは、他でもない彼自身がどこまで本気になるか。横浜F・マリノスで得点やアシストといった分かりやすい結果を残すことから、日本代表定着と東京五輪のメンバー入りが見えてくるだろう。
 

(※1)五輪のサッカー男子競技は、2020年の開催時に23歳以下の選手に出場資格がある。このため、18年は21歳以下、19年は22歳以下の選手によってチームが構成される。なお、五輪本大会では、年齢制限に関係のないオーバーエイジを3人まで出場させることができる。
 

(※2)選手の所属はすべて7月10日現在。