親日国?治安は?隠れ海外組はさらに未開拓地へ

世界にはJリーグや日本代表で活躍したわけではなく、身体1つでアジアや東欧などに飛び、テストを受けて海外で契約を勝ち取る日本人サッカー選手が数多くいる。久保木優もその1人だ。そんな久保木に将来の展望を聞いてみた。

今後も海外のチームと契約を取るには

チャンチュリユナイテッド時代の久保木優


久保木はタイやオーストラリア、インドのリーグを経て現在はインドで負った大怪我のリハビリをしながら講演会やコーチをするなどセカンドキャリアの準備を同時進行でしている。

引退後は久保木自身のように、実績はないが海外に挑戦したいという野心ある若者の夢や、海外でプレーしていた選手の引退後の活動を応援していきたいそう。そのために今から動いているのだ。
 

新たなリーグでプレーするために

現役生活ももちろん続けていく意思がある。まだまだ日本人がプレーしていないリーグ、そしてその国のトップリーグでプレーしたいそうだ。

代理人や選手経由で現在も継続して情報を仕入れ、もし希望するリーグに関する有益な情報が手に入らない場合は身体一つで現地へ。情報を集めたり道場破りのようにチームの練習に飛び込んだりするそうだ。
 

交わす契約内容って?

基本的に海外の下位リーグは単年契約。国によっては年俸のようなものがなく勝利給で生計を立てることもあるという。そしてシーズンが終わるとまた新たなチームを探すことになる。

練習に参加して、獲得の意思を伝えられた場合は契約内容を代理人に確認してもらい、判断。その際に家や車、日本との往復のフライトチケット、ビザの細かい内容も確認する。また久保木はストライカーなのでゴール給を付けたりのオプション交渉もするそうだ。
 

日本人がいないトップリーグへの挑戦

インドでプレーしていた久保木優


そんな久保木にこれからプレーしてみたい国を挙げてもらった。

最初に名前が挙がったのはヨーロッパの小国、アゼルバイジャン。この国で結果を残せば、あの世界最高峰の戦いであるUEFAチャンピオンズリーグに出場できる可能性がある。親日国で、かつ石油産出国で第2のドバイとも呼ばれているため、今後国がどんどん発展していく可能性も高いので、様々な面白みがあるのだという。

次に上がったのは中東のオマーン。ここは中東の中では新興リーグだという。あまり知られていないが親日国であり、治安も日本と同じくらい良い。ここで活躍することで、よりレベルの高い中東リーグへのステップアップできる、やりがいのある国だという。

そしてキプロス。ギリシャの南東に位置する島国なのだが、ここもUEFAヨーロッパリーグに出場できる可能性を持つ国であり、とにかく観客が熱い。歴史的な背景と地理的な関係で、熱狂的サポーターがいることで世界的に有名なトルコリーグに近いものがある国だという。

最後に「選手としてのやりがいを感じられること」「どんな国でもチャンスがあれば飛んでいく」と久保木優の次なる熱い想いを聞くことができた。
 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『オッペンハイマー』を見る前に知ってほしい6つのこと。2つの用語、時系列、モノクロシーンの意味は?

  • どうする学校?どうなの保護者?

    なぜPTAで子どもの保険を扱うのか? 2024春、東京都Pが“別組織”で保険事業を始める理由

  • AIに負けない子の育て方

    2024年の中学入試は「弱気受験」だったというが…受験者増の人気校に見る、中受親の変化

  • アラサーが考える恋愛とお金

    仕事×子育てを両立できるのは「ごく一部の恵まれている女性」か。女性の社会進出という“風潮”が苦しい