千原せいじの「ハヤシライス不倫」!?
お笑い芸人・千原せいじ(49歳)の不倫を、週刊文春がスクープしている。題して「ハヤシライス不倫」。これは不倫相手とハヤシライスを食べたわけではなく、「カレーライスばかりじゃなくって、たまにはハヤシライスやハッシュドビーフも食べたいしねえ」と言った彼の言葉から採ったもの。その直後に、「また怒られるで、これ。女性を食べ物にたとえて」とも述べている。
週刊誌の直撃に対してまったく反論せず、ほぼ認めた状態。その上で、「モテたことないのにモテてもうたからどうしていいかわからず有頂天になったんやなあ」と冷静に分析する49歳。妻に怒られるのも覚悟の上。新幹線で静岡までついてきた記者にいろいろ話し、最後の最後に、「ほな、(記事を)楽しみにしてるわ」と降りていったそうだ。
開き直りとも受け取られるかもしれないが、お笑い芸人の不倫の釈明としては一級品だろう。なぜか「揉めごとにはならない、たいしたことない不倫」としか受け止めようがないのだから。
彼女のことが好きである、一般人だから配慮してほしい、自宅のある世田谷に記事はふりまかないでほしい、自分が引き起こしたことだから「しゃあない」。要約すると、妻と彼女に対して気を遣いつつ、自分は自分の立場としてこの苦境を乗り切ると宣言しているのである。
不倫の謝罪会見の多くはうまくいかない。もちろん、逃げればもっと印象が悪くなる。これは見る側が、そもそも当事者にどういったイメージをもっているかにもよるので、本人のスキルの問題ではないのかもしれないが。
笑ってしまった「夫の言い訳」
夫に不倫疑惑が生じたとき、どう対処されれば気持ちがおさまるのか、それは妻の性格や不倫に対する考え方によるところが大きい。
「私は絶対に許さないと日頃から言っていました」
そう言うのはユキコさん(45歳)だ。ところが2年前、夫の様子がおかしく、不倫を疑った。
「証拠はつかめなかったんですが、妙に浮かれたり外泊したり。明らかにおかしい。だから『不倫してるでしょ』と直球勝負したんです。そうしたら『してない。絶対にしてないけど、オレ、ちょっとモテてるみたい』って。呆れましたね。呆れたけど責める気にはなれなかった。ちょっとかわいいなと思ってしまったんですよ」
彼女はそう言って苦笑した。夫への愛情があったからこそ、彼女は「かわいい」と感じたのだろう。その後、バレンタインにチョコレートをもらって帰ってきた夫に、「まだモテてるの?」と聞いたら、「人生最大のモテ期かも」とうれしそうに笑った。
「でもさ、こんなこと続くはずないよね、オレがモテるような世の中はおかしいよって。思わず笑っちゃいました。そんな男を夫に選んだ私の立場がないじゃん、と言ったら、夫も笑い出して。そのとき思ったんですよ。夫が楽しいと思える日々を送っているならそれはそれでいいか、と。彼が家庭を壊すつもりがないとわかっているからそう思えたんでしょうけど」
夫のモテ期は自然と消滅したようだが、今も夫はなんとなく楽しそうだという。
「仕事がんばってよ、家のこともっとやってよといろいろ要求するよりも、夫には夫の人生があるんだなと思えたことが収穫だったかもしれません。それは私にも私の人生があるということでもある。夫婦はやっぱり他人なんだなと思うと、むしろ寄り添ってお互い楽しくやっていこうねと思いやることができるような気がしています」
改めて夫婦のありようを見直すことができるのは、不倫疑惑の効用だったのかもしれない。