夫婦の倦怠期。女性はどう見る? 

夫側は倦怠期をそれほど重要視していないようだが、妻たちはどうなのだろうか。「話しかけても生返事、私のことなど関心がないみたいな夫の態度に、イライラすることは多々ありますね」と言う女性もいる。男性のように倦怠期は「夫婦として落ち着いている時期」とはとらえていないようだ。

実は男女で全然違う? 倦怠期の捉え方

夫側は倦怠期をそれほど重要視していないようだが、妻たちはどうなのだろうか。
 

「話しかけても生返事、私のことなど関心がないみたいな夫の態度に、イライラすることは多々ありますね」と言う女性もいる。男性のように倦怠期は「夫婦として落ち着いている時期」とはとらえていないようだ。
 

ラブラブ夫婦が理想

「私としてはラブラブな夫婦が理想なんですが、夫はそうではないみたい。出かけるときにふざけて夫の腕に腕をからめてみたりしても、夫は『よせよ』と照れくさそう。でも自分からふりほどいたりはしないので、それでいいか、と思ったりしています」

結婚して13年たつノリエさん(42歳)はそう言う。夜の生活はほとんど「盆暮れ」状態で、甘い夫婦の時間はほとんどない。

「小学生の子がふたりいるので、夫との会話はほとんど子どものことだけですね。それでも日常生活は回っていくし、私もフルタイムで働いているので、夫婦の甘い時間は体力的にむずかしいです(笑)。ただ、夫からの愛ある言葉はほしいなとときどき思います」

ノリエさんの夫は、彼女を非常にねぎらってくれる。家事を積極的にやってもくれる。それには感謝しているが、「たまには甘い言葉がほしい」と彼女は思っているそうだ。

「今日もキレイだねとか、大好きだよとか。そういう女心を鷲掴みにするような言葉に飢えているんですよ、私(笑)。働くママたちはみんなそうじゃないかなあ。夫ってそういうことをわかってくれないんですよね」

性的な関係はいらない。だが、甘い言葉がほしい。愛されていること、自分がオンナであることを確認したい。そう思っている女性は確かに多そうだ。


 

倦怠期は避けたいけれど

「今、うちはお互いに関心と興味をなくしているかもしれませんね」

そう話すのは、スズさん(40歳)だ。彼女は8歳の双子の女の子と5歳の男の子の母として、多忙ながらも充実した日々を送っている。

「今でなければできないことがたくさんあるから、子どもたちの学校や幼稚園の行事に率先して参加しています。家でできる仕事をしていますが、週に3日くらいですね、仕事をするのは」

4歳年上の夫は仕事人間。週に1、2度は会社近くのカプセルホテルに泊まるほどだ。浮気を疑ったこともあるが、「夫は浮気どころじゃない、仕事なんだとぶつぶつ言っていたので、それを信用しようかな、と」思い、今は夫の不在にも慣れた様子。

「離れていても寂しくないし、帰ってきてもうれしいというほどでもない(笑)。いてもいなくてもそれほど困らないということは倦怠期なんでしょう。でも、子どもたちが大きくなると、また状況が変わってくると思います。本来なら、倦怠期は避けたいし、ずっと恋人みたいな夫婦でいたいと思っていましたけど、実際に子どもを育てながら恋人なんてやってられないなあと思います」
倦怠期を認めつつも、夫とは「最高の親友」だと胸を張る。

「夫は仕事優先、私は家庭優先というふうにふたりで決めたので、そのあたりはお互いに不服はない。ただ、夫が子どもの成長を細かく見届けられないのはかわいそうだなと思います。だからなるべく写真を撮ったり子どもが言ったことをメモしたりして、夫には見せるようにしているんです。子どもの成長を共有しながら、夫婦が心の友として歩んでいっているという実感があります」

いつか子どもたちが大人になったら、そのときはまた「恋人感覚」に戻れるのではないかとスズさんは考えている。

「私は老後を楽しみにしています。お互いにどんなふうに年をとっていくのかなって。倦怠期はある意味で、本当の夫婦になっていくための過渡期なのかもしれませんね」

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